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好きな棋書のご紹介9 矢倉

 将棋も本も好きなので、棋書ももちろん好きです。その中でも特にお気に入りなものをご紹介します。今回は矢倉の棋書です。

◇矢倉の新常識

 飛車先を突く新型矢倉の解説です。
 後手がそれでも急戦を目指す場合や高見矢倉への組み方、現代的な急戦についてなどが詳しく書かれています。現在の矢倉は力戦になりやすいというのもありますが、基本の指針はしっかりと示されており困ることは少ないでしょう。
 最新形ということで高度な内容も取り扱われていますが、これ1冊で現代矢倉を指しはじめられるほど解説されておりオススメの一冊です。

◇藤森流急戦矢倉

 旧来の矢倉はもちろんのこと、新型矢倉からでも新型矢倉に対してもできる希少な急戦・米長流急戦矢倉の藤森先生による定跡書です。先手の米長流対策の決定版と言われる▲1五角に対する藤森先生の新手△8三飛の解説が読めるのはこちらの本だけかもしれません。
 また、先手が後手の急戦を封じる▲4六歩・4七銀型の持久戦についても詳しく、今現在非常に価値の高い解説ではないでしょうか。

◇おわりに

 現代矢倉はまだ始まったばかりで書籍が少ないです。力戦になりやすいですが、それだけ新規参入もしやすい印象があります。

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