好きな棋書のご紹介１０ 角換わり

　将棋も本も好きなので、棋書ももちろん好きです。その中でも特にお気に入りなものをご紹介します。今回は角換わりの棋書です。

◇現代角換わりのすべて

　先日のこちらの記事でもご紹介しました。

　繰り返しになりますが、内容は高度ながら簡潔に現代角換わりの基礎的な変化を解説されている名著です。
　主要な戦型である腰掛け銀だけでなく、棒銀や早繰り銀についても解説されているのが素晴らしい点です。自分が採用する場合だけでなく、相手に採用されることのある作戦のため、基礎としておさえておきたいところだと思います。

◇現代将棋の思想 一手損角換わり編

　一手損角換わりの名手、糸谷先生による定跡書です。
　様々な後手の作戦の中で一手損角換わりを選ぶ理由はどこにあるかからはじまり、一手損角換わりの歴史と変遷を巡り、ダイレクト向かい飛車と併用について触れ、本書が書かれた当時の最新形の解説へと至ります。
　どこを切っても真摯で、思慮深く、そしてどこか明朗な糸谷節が堪能できます。独特の文章を読みにくいと感じる方もいるかと思いますが、私は好きなのでオススメします！

◇おわりに

　角換わりの棋書についてご紹介しました。最近の角換わりの棋書はどんどん出版されていますので、推しの棋士の棋書で学ぶのも素敵なことと思います。