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好きな棋書のご紹介2 四間飛車

 将棋も本も好きなので、棋書ももちろん好きです。その中でも特にお気に入りなものをご紹介します。今回は四間飛車の棋書です。

◇四間飛車上達法

 四間飛車の基本的な考えをわかりやすく解説されています。方針や感覚をつかむのにうってつけの棋書です。
 有段者でも学べることは多く、個人的には左美濃(高美濃型)への攻め方など意外に希少で特に参考になりました。

◇四間飛車を指しこなす本

 四間飛車の手筋や定跡を自然に学ぶことができます。
 1巻が対急戦、2巻が対穴熊全般と対穴熊の藤井システムの基礎編、3巻が対穴熊の藤井システムの応用編とその他の作戦です。
 穴熊対策に関しては古い部分も多く居飛車の指し手に甘いところもあります。しかし、実戦で類型を指されることもあり、また四間飛車からの攻めの構想の幅を広げる意味で覚えて損がありません。
 私もまだまだマスターできていないところが多く、今後も繰り返し読みたいです。

◇四間飛車の急所

 1巻が四間飛車対各種戦型についての概要、2巻から4巻は順に△3二銀型、△4三銀型、△4一金保留型での対急戦が解説されています。
 1巻の概要は今でも使える部分が多く、基本の対応を簡単に学ぶだけならこれだけでも十分ですし、応用をするにあたっても基礎としていきるものが多いです。
 2~4巻の対急戦は見事の一言で、船囲い急戦で困ったらこれを読めば間違いありません。有用ながら非常に複雑で難解なため、私は辞書的に利用しています。

◇四間飛車の逆襲

 四間飛車で美濃囲いに囲って穴熊に対抗するための専門書です。居飛車穴熊の名著「四間飛車激減の理由」へ対抗するかのように出されただけあって、非常に難解で高度な内容となっています。
 しかし、それだけに実戦で戦える定跡が詳説されており、美濃囲いで戦いたい方にはオススメの棋書です。

◇おわりに

 ということで美濃囲いに囲って戦う四間飛車の棋書をご紹介しました。四間飛車となると藤井猛先生の棋書がどうしても多くなりますが、いずれも劣らぬ名著揃いでオススメです。

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