第3期 #V名人戦 V-B鳥 vs光りりあさん 自戦記
Vtuberの、Vtuberによる、Vtuberの一番を決める棋戦。第3期V名人戦の自戦記です。V名人戦の詳細については公式サイトやTwitterをご覧ください。
◇本局について
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◇自戦記
攻めと終盤の鋭い振り飛車党
りりあさんは容姿の可愛らしさとは裏腹に、攻めと寄せの鋭さに定評のある振り飛車党。
第2期V名人戦ではおかつゆうすさんと熾烈な昇級争いをされた実力者です。
戦型選択としては三間飛車が多いものの、振り飛車全般はもちろんとして、対抗形の居飛車も指されるため、対策の難しかったです。
難解な角交換相振り飛車
りりあさんの作戦は3手目角交換からの四間飛車。
対する私の作戦は向かい飛車での角交換相振り飛車です。
りりあさんにうっかりがあってか、序盤早々に△4五角が両成に。
馬ができて一歩得ですが、この馬は角を合わせられると消されることが多いため、実質的には歩得と考えていました。
強引な攻め
歩がない筋を攻めるのがこうした将棋の基本。
ということで飛車先を伸ばして圧力をかけます。
りりあさんは金銀2枚で歩を打たずに受けようという格好で、なんとかここで突破したいと考えてしまいました。
しかし△2七角は若干勇み足だったでしょうか。無理気味の攻めとなってしまいました。
鮮やかな切り返し
歩打ちで飛車の位置を変えて馬作りが鮮やかな切り返し。
△2七角の前に△3二金などが入っていればない筋でした。
仕方なく先手の馬を金で圧迫しにいきますが、▲3五馬~▲2六馬をうっかりした悪手。
代償なく角が取られそうなところで、やってしまったと反省しました。
勝負手その1・端歩
端歩はまだしも角香交換に持ち込もうという悪あがきです。
本譜は相手をしてもらえて一応主張が通った形に。
角と桂香の交換になり、これなら2枚替えなので悪いながら勝負ができそうだと感じていました。
勝負手その2・2筋突破
と金を取りにこられた▲3八玉がやや危なそうな手に見えました。
ここはと金を囮に2筋に戦力を集め、制限を掛けながら攻めるのが有力な勝負手とみて仕掛けます。
2六の地点で総精算する格好となり、勝負は一気に最終盤へとなだれ込みます。
幻の▲1六角
手番が私からなのでやや勝ち味が大きいと思っていましたが、難しかったです。
感想戦で出た▲1六角だったら負けだったかもしれません。同様に、一度△6一玉などなら安全だったかもしれません。
本譜の他にも色々な手段がある難しい終盤でしたが、最後は勝ちが拾えて幸運でした。
◇第3期V名人戦を終えて
本局で私の今期の対局はすべて終了しました。
2勝1敗で公人さんの最終局を待つキャンセル待ちの格好です。
最後の結果はわかりませんが、いずれにしろ来期もまた準備をしてがんばりたいと思います。
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