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2021年2月の将棋振り返り

先手番の各作戦について

 3手目▲6六歩は研究の必要を感じています。
 相振り飛車は堅調で、特に対三間飛車は研究も捗って手応えを感じています。やや課題として復活傾向にあるのが対四間飛車で、好みである厚みを作る展開にしにくく、左玉もいまいち指しこなせない関係で困っています。しっかり対策を確立していきたいところです。
 一方でノーマル三間飛車は近年▲6七銀型を中心に指していましたが、しばらく採用数が減ったことで忘れてしまっている部分と、もともと好きな作戦である▲5七銀型に芽がでてきたこととで手探り状態に戻りました。しばらく力を入れて研究していきたいと思います。

 力戦型はやや冴えません。
 △8四歩に対しては▲1六歩に光明を見出し面白く戦えています。ただ、変化が多い戦型で、要求される研究が多いのが負担ではあります。
 対して筋違い角は戦績自体は悪くないものの、中盤で負けている将棋が多いのが課題です。
 いずれも研究が必要ですがノーマル三間飛車の優先度が高く、その関係で採用が減っています。

 3手目▲2五歩は好調です。
 相掛かりは手探りな部分も多いですが、中盤明確に負けていることも少なく互角にしやすい印象です。団体戦でヒナちゃんから1勝をあげられたのも大きく、自信になりました。
 雁木になるケースは少なめでしたが、こちらも不満はありません。急戦対策が甘いなどの課題は残っていますが、おいおい解消していきたいと思います。
 対振り飛車もエルモ囲い急戦などで不満なく戦えています。
 大きな課題は都成流・菜々河流・ミーティアなどの飛車先逆襲作戦です。負けが続いているというわけではないのですが、対策の方針がわかっていません。色々調べるところからやっていきたいと思います。

後手番の各作戦について

 相振りはどれも研究が必要ですが、現在の課題は4つです。
 1.初手▲7八飛への相振り対策について。これは端歩位取り四間飛車と、2手目△5四歩に少し注目しています。いずれも角交換して向かい飛車にする方針がわかりやすく、手堅い印象です。
 2.向かい飛車対三間飛車について。後手の手段が様々ですが、未だに作戦を決めかねています。とはいえ好みなのは5筋位取り型のため、ここを掘り下げてみたいです。
 3.3手目▲6六歩四間対三間飛車について。先手番同様に苦手な相手です。最近は金美濃や左玉を試していましたがあまり上手くいっていません。こちらも先手番同様に対策を少しずつ確立していきたいです。
 4.先手中飛車対三間飛車について。こちらは課題が明確です。端角中飛車急戦への対策が一つ。もう一つが三間飛車側が陣形を組み上げてからの仕掛けの確立です。この2つは想定局面もいくつか考えられる段階のため、アイデアとソフトを組み合わせて研究を深めていきたいと思います。

 四間飛車はまずまずです。井出先生の「現代後手四間飛車のすべて」を読み、自身の研究も加えつつ内容をまとめていきたいです。

 △3二金型もまずまずです。こちらも戦績自体は悪くないのですが、阪田流向かい飛車・角交換四間飛車・角交換中飛車について調べる必要があり、研究範囲がやや負担になっています。

 横歩取りはプロ間で△4二玉戦法の採用が増えつつあり、嬉しい一方であまり横歩取りにならない月でした。(ただし、なった3局は全勝で好調です)
 3手目▲2五歩には角交換陽動振り飛車を連採中で楽しい戦型です。楽に勝てる将棋ではありませんが、明確に得な部分もあるため今後も指していきたいです。
 矢倉や雁木で回避するのに対して天彦先生の採用されていた陽動振り飛車を採用しています。対振り右玉にされると大変なことがわかり、今後の採用は要検討となっています。ただ、その場合は普通に雁木になるケースが多く、やや横歩を回避された代償を感じにくい戦型です。
 先手の一手損角換わりには△6五桂急戦を中心に指しています。他に早繰り銀も有力そうで、それぞれ検討していきたいと思います。いずれもかなり調べられる戦型だと思うので、どこかで研究しておきたいです。
 相掛かり型では玉を移動するパターンをよく見ました。まだ対策のないところなため、こちらもおいおいやっていきたいと思います。

その他雑感

 ◯力戦系の研究がやや負担になっているため、一旦こちらの研究を止めようと思います。採用数を減らして他の戦型を優先し、また余裕ができたら再開していこうと思います。※V名人戦で必要な場合は別途研究します
 ◯2月はV名人戦の準備などでやや勉強量が少なめでした
 ◯3月からはV名人戦があります。A級復帰を目標に、いつも通りの勉強と対策を積み重ねて対局に望みたいと思います。

まとめと3月の課題

 ◯ノーマル三間飛車を研究する
 ◯次の棋書を読む
  「現代後手四間飛車のすべて」……後手ノーマル四間についてまとめる
  「相振り飛車を指しこなす本2」……△三間5筋位取りについて学習
  「コーヤン流三間飛車の極意」……基本となる定跡や呼吸を学習
 ◯寄せの手筋200を解く

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