TOKIWA PROJECT

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マガジン

  • はじまりのものがたり TOKIWAラボストーリー

    このマガジンは株式会社常盤がこれから立ち上げるプロジェクトを少しでも多くの方に知っていただくため書き上げた物語です。 なぜこのプロジェクトを立ち上げようとしているのか、そのいきさつから今現在に至るまでを、まったくもって些細なこと、寧ろどうでもよいことでも大げさに表現してみたり、フィクションの様なノンフィクションあるいはノンフィクションの様なフィクションを織り交ぜながら面白おかしく読んでいただこうと書くうちに小説風に仕上がった次第です。 製造に携わる方々はもちろん、ものづくりに興味がある方、いやいやいっそ興味が無い方にも広く読んでいただければ、これ以上嬉しいことはございません。 プロジェクトは現在も立ち上げに向けて進行中です。 吹けば飛ぶような小さな会社が、がむしゃらにもがく姿を見届けいただき、最後までお付き合い頂けましたら、これ幸いです。 (輝虹)

最近の記事

序章:エピソード0【萌動】第3話

「名前はね、MC Café」 将来を語り合う社員の目はいつになくキラキラと輝き、笑顔で満たされている。 ”夢” と ”ロマン” ありふれた言葉ではあるものの決して忘れ去られてはいけないのだ。 地球上の生物の中で唯一人類だけが持つ能力、それは未来に想いを馳せること。 研修を経て、コウジは確信を得ていた。 ”希望”に勝るものはないのだと。 これまでにない爽快な感覚が毛穴から浸透し、体中を駆け巡っていた。 その後、パート社員も含めた全員との数回のミーティングを経て、10年後

    • 序章:エピソード0【萌動】第2話

      「皆さん、こんにちは。本日はですね、経営の醍醐味でもあるビジョンについてお話しさせていただこうと思います」 会場内に響き渡る濁りの無い野太い声が力強い波長となり、コウジの鼓膜を揺さぶる。コウジは講師から発せられる言葉の一言一句のすべてを飲み込んでいった。 「皆さんは経営者として将来の会社のあるべき姿が見えていますか?」 「経営者がすべきことは会社のビジョンを示すことですよ」 「10年ビジョンは目に見える様に。もっと言えばカラーで音や匂い、会話までもが聞こえてくるぐらいじゃ

      • はじまりのものがたり TOKIWAラボストーリー(まえがき)

        このマガジンは株式会社常盤がこれから立ち上げるプロジェクトを少しでも多くの方に知っていただくため書き上げた物語です。 (だいたい2~3週間に一度のペースで更新していきます) なぜこのプロジェクトを立ち上げようとしているのか、そのいきさつから今現在に至るまでを、まったくもって些細なこと、寧ろどうでもよいことでも大げさに表現してみたり、フィクションの様なノンフィクションあるいはノンフィクションの様なフィクションを織り交ぜながら面白おかしく読んでいただこうと書くうちに小説風に仕上

        • 序章:エピソード0【萌動】第1話

          (もう朝か) カーテン越しの日差しが瞼を通して脳細胞に働きかける。 しかし、体が言うことを聞いてくれそうにない。 (だるい、 あと10分だけ) 液体やガスの成分分析装置や光学機器、半導体製造装置など、いわゆる産業用設備と呼ばれる機械の部品の受託生産を生業とする株式会社常盤の代表であるコウジは時折、暗く重い空気に包まれていた。 理由は分かっている。何かが足りないのだ。 創業から40年余り。事業承継を経てここまで様々な支援や沢山の恩恵を対外的なステークホルダーから授かりながら

        序章:エピソード0【萌動】第3話

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