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2023年8月の短歌

Twitterに投稿した短歌の記録

※特定のどなたかに差し上げた一首は記載しません

詰め込んだ鞄のような幸せを旅立つ朝の清い別れを
(RIUMさん初句「詰め込んだ」)

おめでとう何でもない日 誰かには死ねなかった日生きたかった日
(RIUMさん連想短歌「今日」NGワード「今日」)

意図的な茶髪と無下に決められた個性を黒く塗り潰されて
(うたの日さん「茶」)

紅葉は嫋やかなる死 誰一人傷付けずただ鮮やかに散る
(うたの日さん「葉」に提出分を誤字のため訂正)

たかだかとつみをかさねろりんじんのなぐさめなどはきたいをせずに
(RIUMさん「画像詠」)

吾子はいま未来のために海をゆくノスタルジアの意味さえ知らず
(#現代歌人協会ネプリ夏)

墨塗りの本を守った獣は外の世界を探すのでした。

心臓を潰しかねない青空とかがやく光夏はおそろし

心臓に刺さる痛みがセルティフィカ殺し合ってる命も無いのに

傷ついた過去は鮮やか瘡蓋を剥がし滴る血潮のように
(RIUMさん初句「傷ついた」)

マスプロの夢を買うため時も売るバイバイこころデカいね壊音
(RIUMさん連想短歌「アルバイト」NGワード「アルバイト」)

人里を離れ初めて取り戻す人間性と豊かな心

私の仕事の中に「皆様の御子を怒る」はございませんぞ

然るべき人が叱ってそうやってサービス外の期待しないで

弛緩した私感正して然るべき場所に捨て去れその既視感を

人里で自分らしさを擦り減らし錆びついていく心の地鉄(じがね)
(ツマモヨコさん『ツマモヨコの短歌百葉箱』提出)

なにがほしいかもわからずてをのばすからゆびさきはいつもさかむけ

いつかみないなくなるそのいつかがこわくてきなのきっとずっと そう

均一な規格でどうぞ満足を そこに無いならない程の愛

潔白を断言できる清らかな肢体輪にしてははないちもんめ

世の中を憂いてしまう双眸は私の中にしまっておくね

こんなにもきれいな君のこんなにもきれいなつばささばいて吊るす

愛が救うのは地球ではなく願うだけの心 翼を捨てた
愛が地球を救うかで泣き怒る二人の神に仕えています

どんな日も一二三四五六七こころだけふるえふるえて君を待ってる
(RIUMさん初句「どんな日も」)

もう繋ぐこともなくなる指先にゆらゆら切れた赤い細糸
(RIUMさん連想短歌「予感」NGワード「予感」)

生きろとは言わないすべて決めなさい悩み悩んで自分で全部


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