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てきとうにつぐ話

10月XX日インターンの学生を迎えて仕事
前日に「適当な作業を適当にさせておいてくれ」
と上司から申し送られる。

上司はいつも「いいかげん」を「適当」と言う
あいにく私の仕事にそんなものは無い。

学生さん達を目の前にして今日の仕事を伝える時に
「どうでもいい仕事なのですが」とは言えない。

どんな仕事をしてみたいか尋ねてみると
「色々な所で働いた先輩の記録を確認したときに
 特に説明なく単純作業ばかりをやらされていて」
(それであなたはどうなんです?)と目で聞かれる

結局上司の申し送りは完全に無視をして
「この業界に興味をもったなら
 ぜひ皆に聞いてもらいたい話があって」
と、少しでも継いでいきたい話を伝えた。

10月XX日教育委員会 娘の進学に関して

学校で娘の状況を「観察」していたそうで。
その日は算数の難題について
教師がクラス全員に理解しているか確認した際
大半が「わかりました」と返事をしたことに
娘が難色を示したらしい。
色々と言いたいことはあったけれど
口を挟むと面倒なので頷いて続きを聞く。

どうやら彼らの中では、違和感があったとしても
たとえ手を挙げ、指名され、発言の許可を得ても
そうはせず「静観する」のが正解だったらしい。
大人ならそうなのかな。
私は大人気ない大人になれてよかったな。

帰り道娘にさっきの話どう思った?と尋ねてみると
「いつも嘘はよくないって言うのにね。
 全員分かりましたって即答するのは変。」だそうな。
そう思う、3~40人がこの算数の問題は分からない。

子どもと話をする時いつも学業や成績では
可視化できない物差しで測られている気がする。
子どもは大人をよく観ている、聴いている。

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