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2023年7月の短歌

Twitterに投稿した短歌の記録

※特定のどなたかに差し上げた一首は記載しません

気付かねば幸せでした(記録とは他者の心を抉る行為と)
(RIUMさん画像詠)

忘却に選ばれ過去は砂の中なみぶなみぶと泣くのだそうだ

諦めを隠した文の語尾にただ足掻きのようにつける疑問符

オープンザセサミ世界を焼き払えランプの精は元よりあらじ

簡単にお話し出来る悲しみの手持ちがなくて おやすみなさい

かわたれに深く突き刺す生きたいのプロノンたるソルティレージュ

灯で留めた昼にとどめ刺し明けることない夜に目覚めを

また同じ朝が訪れ(アンダンテ)君より先に逝かないように
(RIUMさん「美」)

なからあるからをはねにしうすせみのこころはこほることなきように

さよならを泡に合わせて飲み込めば青墨色の終わりが続く
(RIUMさん画像詠)

徒花に似合いの種子を買いに来たエーデシュラー二ュ今はおやすみ
(RIUMさん画像詠)

限りなく広がる海の底にある金貨のために今日も叫んだ
(RIUMさん「限りなく」)

神様はとても優しい 花にさえ教えてくれるアンフェアネスを
(RIUMさん画像詠)

テンションが上がって切れた三弦の様にお前を張り倒したい
(RIUMさん画像詠)

君だけを傷つけないよう僕はただこの嘘だけを本当にする
(RIUMさん「技術」)

内面を柔に削り微笑んだ周りの全てを憎しみながら
(RIUMさん画像詠)

美しい世界史の裏バラバラに破れて沈む碧きペリプルス


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