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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2020年10月の記事一覧

人間は思った通りに動いているつもりなだけで、実際のところ、思った通りに動いていない論を、日常生活の中で体感してみた。『デタラメだもの』

なるほどな。という発見をすることがある。あまり知識を持ち合わせない幼い頃は、出会うものの多くが「なるほどな」につながっていたが、年齢を重ねるとともに、それなりに知識が増えたり、既成概念を持ってしまったり、そもそも出会いたい情報にしか出会っていなかったりして、「なるほどな」の機会も減っていくように思う。 そんな折、10種競技や陸上競技のマスターズ大会など、さまざまな競技で結果を出してきた人で且つ、「百獣の王」「有名人の倒し方」など、バラエティ番組などでも活躍される武井壮氏の発

年をとると、あっという間に時間が過ぎるよね。という時間の相対性について深く考えてみた。『デタラメだもの』

年齢を重ねれば重ねるほど年をとるのが早くなる、なんてことはよく言われるが、実際にそう感じている自分がいる。一週間なんてあっという間に過ぎ去っていく。 子供の頃は、学校のない日曜日が待ち遠しくて仕方がなかった。その日に向けて、平日の5日間と土曜日の半日を、なんとかやり過ごしていた。日曜日までの道のりは果てしなく長く、早く過ぎろ早く過ぎろと念じてみても、遅々として進まぬ日々。 ところがどっこい。今となっては平日もあっという間。休日もあっという間。一週間がそんなに高速に過ぎるん

物語に必要な感情のN字曲線の、右下部分の辛さが心苦しくて耐えられない場合はどうすれば……。『デタラメだもの』

たいていの物語というものは、実に心苦しい。より正確にいうと、物語中に心苦しさを多分に孕んでいる。そして、長い物語になればなるほど、それは反復する。たとえその心苦しさに耐えかねて、足をプルプルと震わせている読者や視聴者がいたとしてもだ。 物語にはN字曲線というものが欠かせないといわれている。読者や視聴者である受け手の感情がN字を描くように導くわけだ。 どういうことかというと、仮に平凡な主人公が日常生活を送る物語の序盤は、N字でいうところの左下のスタートライン。まだ、何も始ま

小説投稿サイトのコンテストに投稿した作品のテーマを間違って執筆していた!?と思いきや、まさかの大どんでん返しが。『デタラメだもの』

まさか、こんなことが起こりうるのか? 唖然呆然としてしまう事態ってものは、数年に一度くらいは起こるような気がする。そして、それが起こってしまった。エブリスタという小説投稿サイトのコンテストに投稿する作品のテーマが『あと5分』だったにも関わらず、『あと5日』と勘違いして、壮大なるミスをやってのけたわけである。 なんのルーティーンかはわからないが、エブリスタのコンテストの結果発表は、後輩と安い居酒屋でお酒を嗜み、その途中、トイレに行っているときに行われることが多い。今回も例に漏