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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2020年9月の記事一覧

遊具。それは自分の中に生きる子供心との決別を促すアイテム。気軽に触れると痛い目を見る。『デタラメだもの』

公園にはさまざまな遊具が立ち並んでいる。今日もあちこちで、元気よく遊び回る子供たちの姿が見られることだろう。実にいい光景だ。憂いたっぷりで日本の将来が語られる機会も多いが、そんな暗い話題はどこ吹く風。快活に遊びに没頭する子供たち。自由に遊具と戯れている。 遊具。それはまさに、子供と大人を決別させるに余りある無慈悲な審判。 できればいつまでも若くいたいものだ。その実、少年や青年と呼ばれる頃から、たいして思考が変わっていない気もしている。そりゃ、ビールも飲むし、ハンバーグやエ

あなたも時代に取り残された表現者になってしまうかもしれない。抗えない時代の流れについて思う。『デタラメだもの』

何かを表現する者にとって、常に抗わなければならないのもの、それは時代の変化だったりする。もちろん、人々の共感を得ようと思ったら、新しいものに敏感であったほうがいいのは言うまでもない。しかし、問題は別のところにある。そう。過去作がどんどんと時代遅れになってしまうという危険性だ。 流行というものは必ず古びてゆく。なぜかって? それが流行ってもんだから。出会い頭的に人々に支持されるからこそ流行。となれば、また別のものが出会い頭的に出現した折には、皆々様方の興味関心はそちらへと移行

商品を注文する直前に店員さんから、「○○はいかがでしょうか?」と先制攻撃を食らった場合、どのように返答するのが正解なのか?『デタラメだもの』

そんなこと言われたら、どう返答していいのかわからなくなるやん。という場面に出くわすことがある。こっちが悪者みたいになるやん。と感じてしまう場面だ。もしくは、「君、しょうもない人間やねぇ」と思われてしまいがちな場面。 例えば、ドライブスルーに立ち寄るとき。近ごろではスマートフォンのアプリなどに備えられたクーポンが充実しているため、立ち寄る前にクーポン番号を確認し、注文する商品ラインアップを確定しておくのが常だ。コレとコレとコレを頼もう。もう、ワクワクが止まらないね。 ドライ

仏頂面した愛想の悪いお店の店員さんは、なぜにあれほどご機嫌ナナメに働いているのだろうか?『デタラメだもの』

日頃、買い物や飲食のために店舗を利用すると、恐ろしいほどに無愛想な店員さんに出くわすことがある。あまりの無愛想さに、「なんか、ご機嫌ナナメの折に、こんなモノを買いにきてしまって、えらいすんまへん」と、恐縮してしまうこともあるほどだ。 それにしても、彼ら彼女らは、なぜにあれほどまでに無愛想なのだろうか。世の中というものは、笑っているほうが得をするに決まっている。笑う門には福来る。なんてことも言われるほど、笑っていて損をすることは滅多とないはずだ。それなのになぜ――。 そりゃ