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ハーバードのケーススタディは紫神並みの逆神?(笑)バックテストしないとせっかく時間・金銭投資してもGarbage-in-Garbage-out(ゴミ入れゴミ出し)になるかも~

皆様こんにちは、本日は↓記事にちなみハーバードのケーススタディに取り扱われる企業が本当に勉強する価値があるのかを検証していきたいと思います。

この手のコンサル・大学教授の話はヨイショ・眉唾ものである可能性が高く、有名な話(散々な結果となった迷著?w)としては、「エクセレント・カンパニー」や、

「ビジョナリー・カンパニー」があります。

前提

計測方法としてはハーバードのケースとして取り上げられた年末から2020/4末までの価格リターンとします(出典:Yahoo Finance)。少なくとも3年程度のパフォーマンスを見たい為、対象は2009-2016年掲載企業までとします。

濃い青がケース対象企業、紫が日経225、その他の色がピア企業です。
ピア企業がない場合はインデックス対比とします。必要に応じてドル建て株価で比較します。10%ポイント以上の差がついた時に勝ち負け判定します。

注意点としては、残念ながら日本企業はトータルリターンを容易に取得できないため、配当利回りがピア企業内で大きく異る場合は、結果が入れ替わりうることをお含みおきください。

結論

4勝12敗2分け6除外(上場廃止・非上場等)でした。

不幸にも(笑)負け組企業のケースを渡されてしまった方は、ケーススタディを書いた教授が「勘」で書いた表面的な勝ち要因は適当にこなしつつ、必ずある勝ち要因より大きな負け要因を自力で探求してみるのが本当の勉強になるかもしれません。

何度でも噛み締めたいバフェット箴言

「経済基盤が脆弱と噂されるビジネスに、辣腕と噂される経営陣が乗り込んでいったとき、無傷で残るのはビジネスに関する噂のほうだ」
 “When management with a reputation for brilliance tackles a business with a reputation for poor fundamental economics, it is the reputation of the business that remains intact”
「ビジネススクールでは単純な行動をとるより、複雑かつ困難な行動をとったほうがお褒めにあずかれる。しかし、効果が高いのは前者である」
 “The business schools reward difficult, complex behavior more than simple behavior, but simple behavior is more effective”


野村vs大和(負け)

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日本製鉄vsJFE(引き分け)

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アデランス(上場廃止)

HOYA(勝ち)

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トヨタvsホンダ(勝ち)

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注:日産もまたケースで扱われているのでホンダのみ比較

カネボウ(上場廃止)

リコーvsキヤノン(引き分け)

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エーザイvsライバル4社(負け)

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注:売上高トップ6(武田・アステラス・大塚・第一三共・エーザイ・中外)の内、他ケースで扱われている武田以外の5社で比較、1勝3敗の為、負けとして扱う

グロービス(非上場)

ミクシーvsライバル5社(勝ち)

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注:時価総額トップ20の内、主にスマホゲーム開発している6社(ネクソン・サイバーエージェント・DeNA・ガンホー・コロプラ)で比較、4勝1敗の為、勝ちとして扱う

ゲーム関連銘柄 時価総額ランキング

楽天vsZ(負け)

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オリンパス(勝ち)

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ローソンvsファミマ(負け)

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グリーvsライバル5社(負け)

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注:時価総額トップ20の内、主にスマホゲーム開発している6社(ネクソン・サイバーエージェント・DeNA・ガンホー・コロプラ)で比較、2勝3敗の為、負けとして扱う

ANA(JALも取り扱われている為、除外)

ダイア管理(非上場)

コマツvs日立建機(負け)

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武田vsライバル4社(負け)

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注:売上高トップ6(武田・アステラス・大塚・第一三共・エーザイ・中外)の内、他ケースで扱われているエーザイ以外の5社で比較、0勝4敗の為、負けとして扱う

AIPジャパン(非上場)

日産vsホンダ(負け)

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注:トヨタもまたケースで扱われているのでホンダのみ比較

サンゲツ(負け)

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アシックスvsナイキ・アディダス(負け)

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注:ドル建て株価で比較

ファナックvs安川電機(負け)

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サイバーダイン(負け)

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