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『ざつ』 お気楽TRPG日記64。プリキュアとか、Vaesenとか、エイリアンとか。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。プリキュアが終わったり、フリーリーグのTRPGを読んだり。

「トロピカル〜ジュ!プリキュア」に捧ぐ



 「トロピカル〜ジュ! プリキュア」の最終回を見た。

 あとまわしの魔女が引き起こしていた事件は終わり、「トロピカ部」のメンバーは卒業式に合わせた「トロピカ卒業フェス」での行う演劇の当日を迎える。しかし、人魚姫であるローラには、グランオーシャンの女王から急ぎ、帰還するように言われる。地上とグランオーシャンの交流を絶ち、地上の記憶を消す伝統を持つグランオーシャンに戻ったら、もう、なつみらの記憶も消えてしまう。なつみたち地上の人間もローラのことを忘れてしまうだろう。そういう掟だ。しかし、ローラもなつみも別れを悲しんだ上で、それを乗り越えようとする。おかげで、感動の最終回でもあるが、同時に、底抜けに明るい物語になった。

 1年間ありがとうございました。
 楽しい1年。制作陣に感謝を!

 この物語は「前向きに進む心」と「あとまわしにして、うやむやの内に事態をごまかしたい心」の関係を語り続ける。自分の未来への決断をためらったクラスメイトのさんご、過去の執筆作品を巡る友人とのいざこざで筆を追ったみのり先輩、テニス大会でのいざこざから退部し、生徒会長との友情もテニスへの愛情も忘れたふりをしたいあすか先輩がプリキュアとなり、戦いの中で自分のやりたいことに目覚めていく。
 あとまわしの魔女というキーワードは何を意味するのか、最初はまったくわからなかったが、今となっては、強く心に染み込み、「おれもあとまわしにしていたこと、ちゃんと頑張らなければ」という気持ちになる。

 ありがとうございました。
 今週からの「デリシャスパーティ♡プリキュア」もしっかり見るよ!

 こめーーー(これが今回の妖精の鳴き声です)こめーーー。

 食べ物テーマだからって言って、『ざつ』じゃない?
 だが、もうこれだけ面白い。こめーーーー。

Vaesen読了


「ザ・ループTRPG」のフリーリーグの北欧ホラー「Vaesen」を読了。
仕事柄、海外のTRPGを少しでも、読み進めないといかん訳です。

 本の中盤は、Vaesen(ヴィーセン、妖精)の紹介。
 原作が同名の妖精譚画集なので、実に華麗である。
 PCが魔物退治に行く際、プレイヤーがその本を読んで情報を知っていることにしてよい、とあり、なかなか素晴らしい。

 VaesenのGMの章、登場させるVaesen(魔物)、場所をちゃんと考える。対立構造を二つ用意する。雰囲気を盛り上げるやりかたはこれだ! と実に基本的ながら、説明がよい。 ホラーだから雰囲気(Atomosphere)重要。
 シナリオ作成上の注意点。手がかりは「中心的なもの」と「周辺的なもの」を区別する。前者は謎解きに必須なので、複数シーンで、確実に(判定なしで)得られるように、後者は物語を深めるものなので、判定して得たら、解像度が上がるものにする。
 Vaesenも「ザ・ループTRPG」に似たセッション(ミステリーという)構造を持ち、「序」「招待」「準備」の次に「旅路(The Journey)」が入る。現場への移動の最中にミステリーのテーマを暗示する風景を描写してムードを醸成しましょう、というアドバイス。その間のドラマを使ってAdvantageを得る。ロールプレイをしましょう、語りを活かしましょう。
 Vaesenは北欧ホラーであるが、妖精譚でもあるので、GMの章で「深淵」っぽい夢の話をしていて勉強になる。後、19世紀のスウェーデンの名前表、便利。後で「ザ・ループTRPG」用に応用しよう。
 さて、ルールサマリー作って回したいが、オミクロン株がなあ。

 

そして、エイリアンTRPGへ。


 続いて、AlienRPGへ。これは「ザ・ループTRPG」と同じフリーリーグ社の製品。システムも同じYear Zero Engineでナラティブ系だが、「映画を再現します」モードがあり、「Stay Alive if you can!」とか殺意は割と高い。

たぶん、ブレイドランナーもこんな感じになるんだろうなあ。

 それはさておき、世界史の説明でノストロモ号の名前を見つけると燃えるなあ。『エイリアン』の第一作は、高校時代のSF仲間と銚子の映画館で見たなあ。青春の一作ではあるが、結構怖いよ。

 裏で色々忙しいので、今回は『ざつ』に終わらせよう。



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