見出し画像

『ざつ』 お気楽TRPG日記33。もう6月が終わりなんて… ザ・ループTRPGとか、仙台のイベントか、夏のシナリオとか、バトルテックとか、アニメとか。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。今回も『ザ・ループTRPG』を中心に色々。


 6月が終わりかけています。もう大騒ぎです。

 ザ・ループTRPGに関して

 発売から半月が過ぎ、SNSに上がるコメントに一喜一憂しております。

 多く上がる質問としては、購入の判断基準として、ゲームの雰囲気を知りたいというものですが、原作物なので、中身に興味がある方は、グラフィック社刊行の原作であるシモン・ストーレンハーグのグラフィック・ノベル「ザ・ループ」を見ていただくのがよいと思います。グラフィック社さんより刊行中です。Amazonのドラマ版もありますが、こちらは続編「フロム・ザ・フラッド」の要素も入っています。絵が綺麗ですが、暗い話もあるので、そこは覚悟してください。

 また、少し前の記事ですが、4Gamerさんの記事をおいておきます。参考までに。 また、このCNNの記事もよいなあ。

 また、1980年代という時代に親しみがないけれどという若い方も多いようです。世界観共有が完璧じゃないと、という心配をされる方もいます。

その1:原作であるグラフィック・ノベルおよびワールドガイドを皆で読む。原作物だから、そこが共有の落とし所。
その2:全部、自分で背負わない。「ザ・ループTRPG」はみんなで作るTRPGなんだから、まず、共有できるものは何か? を話し合う。
その3:素人なんだから気にするな。『ざつ』でいい。

 結構、セッションのクォリティを気にする方が多く、私のように『ざつ』でいいと思うのは老害なのかなあ、とかも考えました。

 最近は、商業・同人ともにシナリオが充実し、特に、クトゥルフの同人シナリオ集が有名になってきていて、クォリティの高いものが多いが、プロじゃない人が友達と遊ぶ時はそんなに極めなくてもええんやで。

 ひとつの理由はオンライン・セッションの存在だろう。予告をちゃんとしないとプレイヤーは集まらないし、知人ばかりとは限らないから、質にもこだわりたいんだよね。そこで、シナリオの質に対する判断基準が「仲間内」より3段階ぐらい上なのかもしれない。

 「ザ・ループTRPG」の場合は、まず、掲載シナリオの1-3話のどれかで遊ぶのがおすすめかな。特に、第一話は初めて、GMをする人に向けてしっかりと助言が入っているので、遊びやすいはず。

 もっとダークな話がやりたい! というご意見はジュヴナイルSFである『ザ・ループTRPG』向きとは言えないかもしれませんが、その場合、Fria Ligan ABが、ストーレンハーグのグラフィック・ノベルの続編『フロム・ザ・フラッド』を原作とする『Things from the Flood RPG』を作っており、ループが閉鎖された後の1990年代を生きるティーンズ(14-19歳)を作っております。青春ダークホラーっぽいので、興味がある方はそちらをどうぞ!

 日本で遊びたいので、という方は第13章を参考にしてください。

 「ループ」相当の粒子加速器に関しては、日本加速器学会のサイトがあります。時期的には、つくばのSuper KEKBの前、トリスタン計画の時期なので、つくばも面白いと思います。つくば万博が重なるので、田舎町っぽさがなくなるのが弱点かなあ。「加速する闇」のイメージソースになったILC(国際リニアコライダー計画)もいいですね。キャッチがカッコいい。

「宇宙がわからないなら、宇宙をつくればいいじゃない。」

7/4 仙台「第1回TRPGシナリオ即売会」参戦
 

 今週末7/4は、仙台「第1回TRPGシナリオ即売会」にゲスト参戦。「ザ・ループ」とか「シャドウラン」とか、お題別のトークショーを行います。

 感染対策として、待機列形成の時間つぶしも兼ねているのですが、面白い試みですね。

 なお、こちらのTwitterさんが「#夏のTRPGシナリオ」で、夏に似合ったシナリオを募集していますので、興味があったら、見てください。

#夏のTRPGシナリオ
夏休み、海辺に行ったキッドたちは、浜辺に流れ着いた不思議なカプセルを発見する。
それを探し回る、異国から来た黒服の男たちの言動に怪しさを感じたキッドたちは、思わず隠してしまう。
「怪獣使い」を名乗る少女。

そして、夏が始まる。

#夏のTRPGシナリオ
夏の祭は虫追い。穀物畑を食い荒らす虫を取り、祈りとともに、焚き火に焚べて天に帰す。
ただ、それだけの宵祭。

…だったはず。戦で祭が出来なかった年。
恐怖が始まる。

#深淵 #クトゥルフ

#夏のTRPGシナリオ
退魔物なら、海辺の幽霊退治とか。

映画「オールド」が奇妙な海岸の話。
AmazonPrimeのドラマ版「ザ・ループ」第7話「怪物」も、怪物が住むという島を少年たちが探検に行く話。
ドラマ版は全話主人公が違う連作物でやや暗めだが、微妙につながっている箱庭感がよい。

 ゲーム学校でバトルテック


 先週に続いて、ゲーム学校でバトルテック。詳しくは、私のTwitterをバトルテックで検索いただけますと、戦闘の盤面が出てきます。

 「バトルテック」は、よい戦術シミュレーションゲームで、ゲーム学校で、ロボットSLGの中身を体験するのに最適。盛り上がる。最初はステップやチャートの量に圧倒されるが、スパロボやフロントミッションにはもっと多いデータが詰まっているんやで。

次回からTRPG。D&Dからクトゥルフを経て、LARPへ

 4月期アニメが終わっていく。

 6月末が近づく悲鳴の一部は、4月期アニメが続々と終わること。

 今期は傑作が多いねえ。時間SFとして「ゴジラSP」と「Vivy」が並び、「ゴジラSP」は、怪獣ものとしても傑作だが、やはり円城塔の数学SFだったな。これは大好き。そして、Netflixで次を見るという時間のバグり感覚がまた良かった。

 「86」がさすがのハードさで印象深い。原作既読組としては、黙して語らずをしつつ、アニメ実況なら悲鳴を上げてもいい。

 「スーパーカブ」と「スライム倒して300年」は今期の癒やし枠だったし、「ゾンビランドサガR」は最終回まで、たっぷり楽しませてくれた。

 「ひげひろ」は原作にアニメがおいついてしまい、内容改変もあったが、まあ、あれがよい形だろうな。アニメ版も推し!


 私がアニメを見る、可能な限りリアルタイムで、というのは、好きというのもあるが、仕事でもある。クリエーターとして刺激を受け続け、ネタの補給もしたい。ゲーム学校の非常勤講師として、若い生徒との共通話題も必要だ。課題でアニメの感想やゲーム化企画も出るので、目配りも必要だ。

 まあ、全部は見きれないし、無理だなあ、と思う作品はばんばん切る。

 学生にも、同じように言う。まあ、ゲーム業界とアニメは隣接領域なので、基礎教養のひとつ。ガンダムとか見てないと、「スパロボ」には参加しにくいよな。

 過去の作品も重要だが、年相応の今も大事。「あのアニメを見た今」を感じてくれ。

 「SSSS DYNAZENON」を見たあの春のことを忘れるな!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?