笛吹き道中記 音楽歴06

こんにちは。
朱鷺たたら(とき たたら)です。
わたしの音楽歴の続き第6回目のメルマガです。

小さな分校であった音楽高校にも学園祭はあります。
ミュージカルをやっていました。

その当時、話題になっていたのは
「レ・ミゼラブル」です。
それをやることになりました。

ミュージカルですから、音楽が大きな割合を占めています。
その楽譜は発売されていなかったため、
クラスのなかでも聴音の優秀な学生たちが
採譜係として大阪の梅田の劇場へ観劇に出かけることになりました。

わたしは聴音は毎回、成績が悪く、廊下に小さな黒板が出て来て、
「何時に○○部屋へ来なさい」と
お決まりのように呼び出されていたので、
採譜係ではなく、単なる観劇隊です。

ちなみにわたしはアンジョルラスというフランスの市民革命を率いたリーダーの役でした。

幕が開くと同時に、クラスメートたちが譜面に一斉に音を書き止め始めます。
1音たりと漏らさないよう、チーム分けしていました。
しかもテストと違って、一度しか演奏してくれないので!

とっても忙しそうなので、悪いなあ~と思い、
「手伝おっか?」と一応声を懸けましたが、
全員から即座に
「tokiはいいわ」と断られました。

というわけで、心置きなく、わたしは最後まで感動しながら
観劇することができました。
採譜チームたちも出来上がった分厚い楽譜の束を手に満足気です。

そして本番は大熱演。
採譜した楽譜を元に、クラスメートたちの専攻楽器をアレンジし、
すべて自分たちの演奏でやり切ったのでした。

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