忘れられない嘘

私は男性恐怖症です。けれどMAX時よりは随分回復し
ネットではほぼ男性とお話するのは平気な状態です。ほぼね。
まだまだ苦手だと思う場面に時々出くわします。
リアルでは、挨拶できる程度です。人混みに入ると少し警戒します。
こっちを見て目の前に立たれると、若干震える状態になります。
※お医者さんのみ震えることはありません。

そんな私ですが、以前ネットで知り合った女性の中に
私より何倍も何十倍もキツイ男性恐怖症の人が居ました。
本人曰く、幼い頃から色々怖い思いをしていて強いトラウマになったと。
実際お話した感じもか弱い感じで、優しそうな話し方でした。

私は優しい友人たちに出会い、じわじわと男性恐怖症が回復していきましたが、その女性は本人曰く全く回復することなく、日々怯えて生活しているとのことでした。よほどの酷い経験をしたんだろうなと思っていました。

そんな話を聞いて1ヵ月ほどして彼女は言いました。「結婚しました」と。
・・・え？今なんて？と自分の耳を疑いました。
私より何十倍も酷い男性恐怖症の女性が結婚！？
結婚自体は素晴らしく喜ばしいことではありますが、男性恐怖症が悪化していく一方で回復していない人が結婚なんて信じられませんでした。

この今現在の私ですら、回復していってる私ですら、交際に辿り着くまでかなりの長い時間がかかります。目の前にいる男性に向かって話すことから試練なのですから。相手を好きだと思っていても、上手くいかないのが恐怖症です。病とはそういうものです。

なのに結婚！？何度も言いますが私より何十倍も酷い恐怖症の人が！？
全く解せませんでした。

結果、その人は男性恐怖症ではありませんでした。なかったというか、
完治している人でした。どうして今も悪化し続けているように言っていたのかとうと、そういう病を持っていると言えば、殆どの人が優しくしてくれるし、守ってもらえる。極度であればあるほど優しい人達が傍にいてくれるようになる。そういう理由だったようです。

・・・力が抜けました。私が長年苦しみ続けている病名を利用されたことがとてもショックでした。過去本当に男性恐怖症だった時期があるのであれば、どれだけ大変か分かっているはずだけど、利用するところを考えるとちょっと怖い思いをしてしばらく引きづった程度なんじゃないかなと思います。プラス、友人が結婚したというのに、素直におめでとうと言えない状況になったのも辛かった。

この頃から私は人間不信に拍車がかかり、基本的に誰も信じない人間になっていきました。が、その後に男性で、素晴らしく優しく知的で包容力のある人にネットで出会ったのですが、結果的にその人も大嘘付きで、完全に人間不信になりました。※この話は長くなるので書きません。

昔の私は、優しくされたらすぐ好きになるような単純な人間でしたが、今は優しくされることを求めながらも、信用することは出来ていません。また、全てが嘘だったと言われるんじゃないかと思ってしまいます。

きっと今まで出会った人の中には、まっすぐな気持ちで優しく接してくれた人達も居たと思います。なのに私は信用することができない。怖い。怖いんです。だからといって、ひとりぼっちになるのも怖い。

こういう事を考えながら未来を思うと、パニックになります。パニックになって頭が痛くなってお腹が痛くなって、そんな気持ちを必死に抑えて、色んなことをしなければいけない状況が続く日もあります。そんな時、消えてなくなりたくなります。

私が見えている景色を全て映像にして、皆に見せることができたら、どれだけ楽か。そんな出来もしない妄想をしながら日々生きています。

これが私の本当の一部。