俺は全てを【パリイ】する 6話「俺は猛毒をパリイする」感想

その時、ノールは閃いた!
この苦行は、スキル習得の
トレーニングに活かせるかもしれない!

前回のあらすじ

 メタクソ強い毒ガエルに苦戦するノール。遂に喀血。まともなダメージが入ったが?

※この記事は「俺は全てを【パリイ】する6話」のネタバレ感想記事です。


呪われた子

 初っ端から悲惨な幼少期を過ごす少年の光景から始まるので作品を間違えたかと思った。前回出てきた魔族の子は、散々忌み嫌われて見世物のように扱われた末に

「人の役に立てる」と唆されて、黒死竜をクレイス王国にゆっくり運んでいる最中だった。

 胸糞なのはこの子、人間に迫害されてもやり返したり、他人に自分と同じ苦しみを与えたいとかそういう復讐心のない優しい性格なのに大量虐殺に繋がる「人のため」の任務を言い渡されてしまう所。首尾よく成功しても待遇は変わらないばかりか、心が打ち砕かれるなんて末路だったでしょう。

防衛戦

 そんな状況とは露知らずに少年を助けたノール。5話では物凄く喀血していても戦い抜けたのは、ローヒールで毒の軽減して戦っているからとか考えていたのに

 ローヒールを持続的に少年にかけていたためノーガードで猛毒の瘴気を受けていた。

 …………????? 触れると小麦畑が腐るような瘴気相手にノーガードであの喀血で済んでいる??? しかもローヒールなんて滅茶苦茶下級魔法で完璧な防毒効果がある???

 やはり、1系統で1つしか覚えられない代わりに伸びしろが無限にあるとかそういう特殊な能力がノールにはありそうだ。

マモノ飯

 虐げられていた少年の過去から一転「間違って猛毒の食材を食べちゃった」ノールの苦い過去が開幕。あんな色の食材を躊躇なく食べるなとか言いたい事は色々あるけど、ローヒールと冷水ぶっかけで意識を保ち回復している+日課のパリイはやり遂げるの控えめに言って化け物。しかも【竜滅茸(りゅうめつだけ)】って物騒な名前だ。

 更に「尻に毒蛇」で追い猛毒を受けている場面で、なるほど、ある程度毒には強いのかと少し納得した。

「その時、ノールは閃いた! 毒への耐性が付けば新スキル習得に繋がるかもしれない!!」

 暇があれば毒料理を作って、美味しいと好み食べる習慣を持ってしまった息子に、天国の両親はそろそろドン引きしててもおかしくないのでは??

ノール「つまりこのカエルも……相当美味いかもしれない」

 異世界のとあるトールマンがダッシュで駆けつけそうなことを言うな! とあるドワーフは目を剝いて毒抜きしてから調理する方法を滾々と教え込みそう。

それはマジでパリイなの?

 力と速さはゴブリン(エンペラー)の方が遥かに高いが、一般人には瘴気による広範囲大量殺戮が驚異の黒死竜。猛毒への耐性がアホほど高いノールにとって、この竜は問題なく倒せるわけだ。改めて思うがナンヤコイツ。

毒ガエル「俺の攻撃全然効かないから実質詰んでいるんだが? こうなったら最終奥義(大きく息吸って吐く)でここら一体を死の大地に変えt」

ノール「パリイ!」それただの突きいい!!?

美味しい食材デリバリー

少年「これ(黒死竜)を連れてくように言われた…」
ノール(これ(毒ガエル)はもしかして高級食材だったのでは?)

 新鮮なまま輸送するなら生きたままの方が良いとか、こんな危険なもの輸出するとか暗黒メガコーポもびっくりだよ! どう考えてもクレイス王国動乱の最終段階で用いるために使われる魔物! でもそんな事情知らないからなあノールは! 牧場もねーよ! 商品でもねーから!

呪いの裏は祝

 生まれついて魔物を操る力があると言う少年にノールは素直に尊敬の眼差しを向ける。

少年「僕は…魔ぁ族で…」
ノール「マー族?」←また変な勘違いしてるよ

 忌み嫌われ呪われた子だの散々言われる原因の力に、「使い方次第でとても役に立つ素晴らしい能力」と絶賛するノールの真っ直ぐな言葉に、少年の心が動揺するのも無理はない。その力の使い方が魔物を使った殺戮以外になかったからだ。とても牧歌的な使途を示すノールのような人物に今まで出会ったことなどなかったのだろう。

ノール「なぜこんなにも自分を過小評価しているんだ?」

 良い話の途中悪いけど今日のお前が言うな会場はここで間違いない。

常軌を逸した修行の末に辿り着く極致

 血反吐覚悟で美味い美味いと猛毒を食べ続けるのもきっと常軌を逸した修行なのだろう。リーンちゃん、聖域ならばとか言ってますが彼が使っていたのローヒールだけですし、何なら少年にしか使っていないからほぼほぼノーガードです。その事実知ったらイネスが泡拭いて倒れそう。

魔族の子

リーンちゃん「魔族の子ですか?」
ノール「ああ、マー族の子だ」
リーンちゃん「それ(魔族)をご存じで先生はどうされるおつもりですか?」

 盛大な勘違いって怖いがもう慣れつつあるな。まあ、仮に魔族と理解してもノールの態度は変わらなかっただろうけど。

知見を広げる成長

 いずれ国を背負って立つリーンちゃんの固定観念(魔族は排除しなければならない)が、また喪失する。魔族というカテゴリーで少年を見るのをやめると、「事情を知らされず帰る家もない憔悴した少年」が見えてくる。風説がリーンちゃんの目と思考を濁らせていた。

 それに気付けて、反省し考えを改めるのは誰にでも出来る事ではないから、この子はもっと強くなるでしょう。

変な奴登場

 この登場人物、なんか、変。次回はこいつをパリイするのか? 神聖ミスラ教国への入国はまかり通るのか? 気になるところでひくのずるい!

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。