俺は全てを【パリイ】する 5話「俺はカエルをパリイする」感想

楽しい旅行にアクシデントはつきもの

前回のあらすじ

ゴブリン(エンペラー)を退治した! ノールは冒険者の強さのハードルをガンガン上げた!

※この記事は「俺は全てを【パリイ】する5話」のネタバレ感想記事です。

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今日もまた王都のピンチ

ゴブリンの調査から飛び出たゴブリンエンペラー潜伏事件。間違いなく狙われている王国の危機を、民草の意見から察知したレイン王子の慧眼。

「既に魔物を国中に送り込んで潜伏させ、一気に奇襲を仕掛けて混乱している最中に国王ら一族を暗殺。或いはそのまま国を亡ぼすのでは」とまで読み切った彼の推理力が当たるかどうかさておき、そういう予想に辿り着くまでの材料は既に揃っている。

全戦力を持って迎え撃つ籠城戦も考えただろうけど、少しでも希望を託すには王族の血を絶やさずにいること。つまりはリーンちゃんを、神聖ミスラ教国に送り届け、万が一に備える事。



ウキウキの馬車旅

そんな国家間の火花バチバチ戦争前夜な事情など知りようもないノールは、初のゴブリン退治のお祝いにマスターからいくらからの金を貰っていた。優しいおじさんの驕りで食う串焼き肉は美味いか? 美味ぇよなあ! 葡萄酒(?)片手に屋台で串焼き、労働の後には効く! 塩分、アルコール、摂取、 野菜は二の次だ! 明日もドブ攫いで剣が悲鳴を上げるだろうな!

レイン「頼みたい事がある」

山岳地帯の町トロスへ向かう依頼。馬車も護衛も着けて、何事もなければ楽しい長旅だ。馬車……それは冒険者になったときには乗りたいと思うもの。だいたいトラブルに見舞われるし、安物だと座り心地最悪だけど、今回は王族の馬車ということで最高品質。

童心ノールくん「わーいばしゃだー!!」

やっぱり彼の心は両親が亡くなってからあまり成熟していないのかもしれんと思った一幕。大人になると、無邪気に喜ぶ機会は減っていくから彼はまだまだ若い。そんなウキウキの彼とは対照的に、リーンちゃんの表情は硬い。

最近命を狙われ、よその国から明らかな侵略行為を受けていることも薄々気付いているこのタイミングで、護衛のイネス1人とノールの3人だけで、特に何もない「山岳地帯の町 トロス」に遠出する。何もなければその道先にある神聖ミスラ教国にも行くというこの。

亡命が真の狙いだと、聡い彼女は気付くだろう。

そして実際にイネスはそういう密命を受けていた。

にぶちんノール

イネス「(姫の亡命の護衛という大役に)巻き込んでしまってすまない」
ノール「たかが旅行で大げさだな」

勿論、そんな物騒な事情をノールは知らない。この依頼を本当に単なる旅行だと思っている。純朴なのは君の良いところだが、少しはやばい依頼だと気付いてくれ!? 王子自ら深刻な面持ちで託した依頼だぞ、旅行で済むはずなかろう!



エメラルド色の盾?

切ることも出来て守りにも使えるエネルギー状の盾……なんだろう、ニチアサの可愛くて癒される女の子たちの中にそんな力持った子がいたような……

イネスはこの能力【神盾(しんじゅん)】を子供の頃から使えて、鍛え上げて王国の盾にまでなったらしい。重い盾じゃないから戦闘も楽ちんだろうけど、超大型のシールドを使うイネスも見てみたかった。

指を怪我させたトラウマから人間関係をパリイし続けていたのはおいたわしい。こんな所にもいたのかぼっちちゃん……。

槍のアルマージロ

何言ってんだノールいい加減名前を覚えろ、あいつの名前はピヨバードだ!

嫉妬の対象

ダンダルグ「こんな時にノールがいてくれりゃあ」

イネスにとって育ての父で師のダンダルグ。地へド吐くような3か月を幼いながら見事完遂したノールの事は記憶に残っているようで、イネスの前でも何度か話していた。

神より賜ったギフトを持っている私より凄いのかと若干の嫉妬をするくらいには彼女もノールのことを知っていた。あー、謝礼パリイの時に名前を聞いて驚いていたのはそういう事か。



翼の生えたカエル

綺麗な麦畑を踏み荒らす何かを察知したノール。リーンちゃんからすれば師匠からの僅かなヒントを見逃すはずもなく、敵の正体を曝け出した。

金色の瞳をした四つん這いの……黒いカエル?? おいおいジャイアントトードは素晴らしい世界に還ってくれませんかね。

一方そのころ王都では

一般兵「申し上げます、王国内に大量の魔物が現れました!」

レイン王子の読み通り、同時多発奇襲で戦力が分散され、国王と王子の2人だけしかいなくなってしまう。雑魚ではなく、ゴブリン(エンペラー)2体が同じ場所にいるなど難易度はハードモード。

やっぱりこのゴブリン(エンペラー)、並の兵では握り潰されておしまいだ。つまりは冒険者だ! 誰か、王国内に全身フルプレートのゴブリン殺し専門の方はいらっしゃいませんか!!?

♰黒死竜♰

やたら物騒な名前の、沼ガエルみたいなドラゴン。どういう能力を持ち、危険度はどれくらいかは知っている上で、果たして今向かって勝てるのか? きっとイネスはそういうことを考えていただろう。姫様の命を預かっている以上、普通のことだ。

しかしノールの場合、魔物の足元にいる誰かが危ないと察知したその瞬間、無知でありながらも押っ取り刀でパリイしに行く。その誰かが敵なのかどうかを考えない。とりあえず助ける。

「魔物と心を交わす危険な魔族の可能性大」
「一息で致命の瘴気を吐き出す危険な竜」

つまりは助ける必要もないし、一刻も早く逃げるのが最善策という場面。イネスは頭を抱えたいだろうな。

でもそれがノールって漢だから仕方がない。

愚かなほど真っすぐ、つまり愚直な漢なんです。

だから誰からも愛される奴なんです。



まさかのダメージ

ミノタウロス、ゴブリン(エンペラー)。強力な魔物相手に目立った負傷をしなかったノールが、喀血した!? 目からも血が溢れている、それに血の色も赤くない、こ。これではまるで

ドブ!!!?

まさか、黒い剣をぞんざいに扱ったことで呪いにかかったのか! だとしたら割と自業自得な気がする!! まあ実際は猛毒の影響で血液になんらかの影響を与えてこんな色になったのだろうけど!

そしてこんな猛毒を扱うカエルはいない、ノールは気付いた

ノール「カエルではなく、毒ガエルだったのか!」

そうだよ毒ガエルだよ愚か者!

♰あらゆる命に黒き死をもたらす♰黒死竜

の吐き出す瘴気は、盾の隙間から流れこむ。命の危機という時にリーンちゃんは「先生」と第一に心配する正ヒロインの鑑だ。



間違ったローヒールの使い方?

あれだけドブ色の血を吐き出して膝も折って、瘴気の中心にいたはずなのに、何故生きている、どころか何故パリイする体力が残っている!?

プチファイヤーがとんでもない性能だったから、ローヒールも状態異常回復とかリジェネとか、そういう付与効果があってもおかしくない。或いは黒い剣の特性か何かか? 持ち主がHP0にならないとかそういう妙な効果があるのか? 最後の喀血量の少なさからして毒そのものへの耐性も着き始めている可能性がある。

次回はこの毒ガエルをぶっ倒すわけだが、王都の方も大丈夫かなこれ?

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サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。