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Vtuber可哀片コハルの考察(4/6)

※この記事は2020年初頭にブログにて書いた記事を分割し、加筆修正したものです。

第4段

 誕生日の時間だ。世界が滅びた後に訪れる2度目のバースデー動画。コハルが世界の法だというなら、彼女のために用意された祝日である。プレゼントもある。

冒頭:世界が滅びた後に訪れた誕生日の光景。一本だけの蝋燭をペケと見ながら誕生日の歌を歌いあげる。目に光はなさそうだ。暗転時に乾いた笑いを浮かべる。

起きた出来事
①これまで「広告募集中」だった看板には【速水区】の文字。これまで撮影していた場所とは別の場所なのか、それとも広告が何らかの形でついたのか。

②「誰かに祝って貰えるのは幸せ。去年は1人だった」の後、暗転で1人を寂しいと思うのを不思議がっている。強がりなのか知れない。

③ファンネームが「生存者さん」に確定。終末を体験していないから。

④記念日はしっかり祝いたい。1人でも。誕生日は特別。
【暗転】もう知らない誰かさんから教えてもらったこと。そう、自分の生まれた瞬間、世界が始まった日は、尊く、何物にも代えがたい物なんだ。

⑤落とし物を偶然拾い、神様からの贈り物、神に愛されているのねと陽気。衣装は是非動画にて見てほしい。実用的な服。しかし、左太ももの包帯が気になる。
【暗転】本当は誰にも愛されていないのに。

第四段「おめでとう、哀れな仔羊よ。」


考察

 唐突だが、皆さまはコハルちゃんの【歌ってみた】動画を見ているだろうか? まだの人は恐らく「物語の本筋とは関わってこない」という理由で見ていないものと思われるが、そんなことはない。


 現に今回のタイトル「哀れな仔羊」というのは、この動画を通してみれば意味の分かるものとなっている。そして意味を理解した時、彼女がここに居る理由の一端を知る手掛かりになるだろう。歌もアップテンポでカッコいい、映像も凝りに凝っている。

 まだ見ていない人は急いでみていくことをお勧めする。無論、nuitも、ぽんぽこ24時のために投稿された動画もだ。一見、単なる総集編動画と間違えてしまうかもしれないが、総集編ではない。新規映像もきっちりついている。これら歌ってみたの考察は、次項で「見ていることを前提」に語るので、彼女の歌ってみたに耳を澄ませてほしい。

たった独りの誕生日

 寝室とかの屋内ではなく。路上で蝋燭を立てて祝うという狂気の描写であり、どれほど彼女の心が壊れているかを如実に映し出している。世界の滅びは美しかったというが、それにしては嬉しそうな顔に見えない。

速水区とは?

 川ノ瀬市同様、実在しない地名。ここがコハルの住んでいた場所なのかは定かではないが、全く関係がないはずない。

もう知らない誰か:おそらくは肉親、母親だと思われる。
誰にも愛されていない:自分というものに自信がないのか、これまでも暗転では自虐自嘲に近い発言が目立つ。彼女の生活がどういうものなのかは、この後の5,6段にて少し明らかになる。

歌ってみた2作、ぽんぽこ24時の動画

この3つはいずれも重要。次へと行く前に見ることをお勧めします。

nuit(フランス語で【夜】) 考察

①綺麗な蝶が羽もボロボロになって朽ちる。第二段「羽をもがれたカワヒラコ」を指している。
②大きな大人一人と子供二人、暗転後に背の高い方の子供 が消え、もう一度の暗転で大人が消えている。コハルの家族に当てはめるなら、背の一番高いのは父か母、背の高い子供は妹で、小さいのはコハルだろう。(第三段冒頭参照)

①と②は連動していると思われる。羽を「両翼」とすれば、妹と父母(どちらか)を失うことによる喪失を示している。

③「あいつら」が青い血を流しているシーン。服装から見るに学生だろう。どことなく第三段に出ていた妹に容姿が似ているが、襟元の色が違うので別人と思われる。

ぽんぽこ24時動画の考察

七月一日を終末の日。
 異常気象、大規模な地震によって世界が滅亡するとのこと。地震ならば、コハルの背景が瓦礫だらけなのも頷ける。しかし、大地震だけで人間は絶滅寸前まで至らない。第三段にてコハルは「何かが爆発した」「一瞬で殺された」と言っていたので、地震や異常気象は前兆予告だった。それらの最後に何かが起きたと推測できる。

さようなら私の〇〇
「さようなら先生→人マーク1つ」「さようなら私の家族→人マーク2つ(大小)」家族に関しては妹と肉親のどちらか。この、「どちらか」が未だにわからない。

恐らく重要な部分「さようならみんな」→「世界はこれで終わるのね」
左右に7:1で人マークが分かれている。疎遠な1はコハルちゃんかと思っていたが、直後7人倒れる中残ったのは囲まれている子だけ。有象無象の生徒なら、わざわざこんな描写にしない。理解者か、気にかけてくれる誰かなのか。コハルの方が気にかけているのか。現時点では不明。

「偽物の世界なんて所詮、偽物でしかないの」
「私はまだ、見つかることを願っているんだ」「終わらないの。この世界はもう終わったのだからこれ以上終わりはない」という台詞の後に示されたもの。何を以て偽物というのかは謎だが、今後の展開に必ず関わってくるだろう。

 予想できるのは「終末世界という環境そのものが偽物」という大胆な仮説だ。これなら、次に考察する動画の「宗教の説明」と、第四段「哀れな仔羊」というワード、そして何故か使える「ネット」などの説明が付く。ここがもしディストピアを模した箱庭だとしたら、そんなものをだれが何のために彼女に用意したのか?

 この他にも気になるワードはあるが、恐らく今後の展開を指し示してるはずなので、知りたい人は動画を見るべきです。


ツキアカリ動画 考察

 この動画は映像がひたすら凝っており、瞬間瞬間の暗転でさえ見逃せない。中には0.25倍速でも、何度か一時停止に失敗した部分もあった。序盤の文言の9割は、ツキアカリの歌詞を逆から並べたものなので考察の対象外とする。またここでは多く語らないので、「最後までどうか見てほしい」。

〔原罪〕
キリスト教で、人類が最初に犯した罪。アダムとイヴが禁断の木の実を口にし、神の命令に背いた罪。アダムの子孫である人類はこの罪を負うとされる。宿罪。唐突に盛り込まれた宗教の一節。先に述べた仔羊は、俗に供物とされることもあるらしい。

〔水手〕
かこ。すいしゅとも読む。本来船乗りの総称。後に「船頭、梶取」等の上級船員に対して、配下の下級船員の呼称になった。
 個人的にここが肝と考えている。原罪は解る。だが、このワードがどうしてここで投げ込まれたのかが分からない。今後何かしら関わって来るであろうワードなので、要注目。

【二つの物語が終わった時。彼女たちの、未来】
そして未来についての解説も書きこまれている。2つの物語。1つは、コハルの物語で間違いはないだろう。このチャンネルは可哀片コハルの投稿動画による物語なので、複数個はない。
 ではもう1つは何か? ファンである生存者の物語……は終わったら観測できないので違うだろう。では、1つはまだ始まっていないのか? これも否だろう。それは動画内にいた、「コハルちゃんではない誰か」の物語だろう。いずれ彼女の口から語られる日が必ず来るので、その時を待つべし。


サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。