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3年で変わったVtuber界隈文化

 私こと音霧カナタが「時折」の名でVtuber界隈に飛び込み、多様なエンターテインメントに触れてからもう3年の月日が経とうとしています。正直まだ3年しか経っていないはずなのに、界隈の成長速度が異常に早く、最早別の存在になっています。

 まだVtuber人口が100人もいない界隈の中、暗闇の森林を草の根かき分け突っ走ってきたキズナ・アイちゃん(親分)が、そろそろ登録者数300万人の大台に乗りそうという現在。後に出来た道を多くのVtuber、多くの関係者やファン等が駆け抜けて、アイちゃんだけでは行けない道までも枝葉の如く築き上げてきた。その森林は開拓が進み、暗闇ではありません。

 例えば上に貼った配信は、黎明期から見ていた私が見ると感慨の湧くようなコラボです。サムネイル上には出ていない方も参戦すると、Vの歴史的偉人展と言っても過言ではないでしょう。

 そしてこちらはアイちゃんの切り拓いた道を駆け抜けた後進組とのコラボ配信です。お相手は個人Vtuberトップ,イラストレーター兼Vtuberという、3年前時点ではありえなかったコラボ。アイちゃんが本格的に個人勢企業勢問わずコラボしたのってキズナアイ杯だけと思っていた過去の自分が見たら信じられない面子です。

 アイちゃんもこの3年間で色々ありましたからね。ようやく自由に己の切り拓いた道以外の道を、見て回る余裕が出来たのでしょう。登録者数の増加とか以前に楽しんでいただきたい。(楽しむ姿がキュートであるほど結果的に登録者が伸びる)

最早消費コンテンツではなくなった

 Vtuber界隈では「引退」「お気持ち表明」なんてのは普通。生活が出来ないとか体調がすぐれないとか、ストレスフルなので引退するとかもあったりします。そりゃあそうだ。長時間配信をすれば知らずに対人戦をしているようなものですし、睡眠時間も削れるし、精神も肉体も酷使しているようなもの。だから「引退したい」というのが本人の意志なら「おつかれさま」としか言わないようにしています。

 薄情と思いますか? Vtuberを生活の一部にする程に愛している割には結構ドライと思われるかもしれません。でも私は、無理して活動して精神を壊した後の責任など取れません。本人がこれ以上活動したくないと言うなら、それは一種の危険信号だと思っています。引退を止める代わりに休止を促すのが関の山です。

 Vtuberは魂(界隈における【中の人】の意味)が生き物である以上、使い潰すなんて思想はあってはならない。私の楽しみが減るから辞めないでなんて傲慢な言い方は出来ません。

Vの楽しみ方の多様化

 ここ最近、Vtuberの中で「結婚しました」「彼氏ができました」「実は子供もいる家庭持」という報告ツイートが散見されるようになり、その後も彼彼女達はVtuberを続けていくスタンスをとるのが多くなりました。恐らくは個人勢筆頭格のおめがシスターズの出産報告動画が皮きりなんじゃないかって思っています。「あ、言って良いんだ」という流れが出来たんだと思います。というか私の相互フォローの中にもイデオン推しの子持ち人妻系Vtuberいました。時々公開されるすくすく育っている報告ツイートも好評です。

 そういう方々の多くは「ありのままの私でも付いて来てくれる人」を対象としているでしょうから、Vtuberを楽しみたい気持ちが本物だと分かります。こういう楽しみ方が出来るようになったのも、界隈の3年間の歴史の中で変化したものだと思っています。恐らく以前ならプチ炎上したかもしれん案件でございますので。

 今しがたYouTubeやTwitterで「子持ち Vtuber」とかで調べて見ると、いや結構いますね、びっくりしました。「ママ友 Vtuber」で調べたらバーチャル用語のママ関連が多い。本当の意味でママ同士のコラボはこちら。さわりだけ見ても子持ちVtuberの大変さが分かりそう。そしてこういうコラボは探せばまだまだありそう……

アメリカにおけるサメは強い

 アメリカの映画と言えばサメと爆発とゾンビなイメージがある私。この三つの内どれか一つでもあると強そうってのはあります。

 ホロライブENのサメの子ぐらちゃんは、現在(2020/12/03時点)登録者数152万人。全ての配信が再生回数30万回超えは当たり前。まだデビューして3か月経たないのに名実ともにホロライブENどころか、本家も含めて最大の登録者数を抱えることになったサメの子、ぐらちゃん。他のEN勢も目覚しい伸び方ですが、この子だけ異次元。200万人も夢じゃない。

 さて、アメリカにおいて爆発的ヒットをしている彼女は恐らく、アメリカのVtuberのスタンダート、日本で言うところのキズナ・アイになるのかなと個人的に考えています。桐生ココ会長は海外ファンのVtuber土壌を形成し、その後本土にて誕生した子が強力な力を得るという流れ。

 更には海外発Vtuber事業も展開中。所属する中の2人は数十万規模の登録者数を既に獲得している状態。強い!! 見た目も日本人にウケそうだ。金髪巨乳良いなと思ってプロフィール読んだら「エイリアン・ドラゴン・ロボットのハイブリッド」って胃もたれするほどの盛りすぎ設定!! というか火属性のドラゴンお姉さんいるのにドラゴン被っているんですがそれは……!!

オタク勢はそろそろ英語の勉強をしそう

 ぐらちゃんを筆頭に日本でも存在感を増していく海外Vtuber。しかし日本人は彼女らの仕草に癒されはするけれども、会話内容まで理解出来る方は雀の涙程しかいないでしょう。知りたいという強い気持ちがあるのなら、最早勉強するしかない。英語の勉強を。

 海外から日本に来る人を取材するユーは何しに日本へって番組では、日本の映画や文化にアニメと触発されて来日した方が結構います。中でも日本語勉強した理由にアニメを持ち出す方もいるけど、これがかなり喋れているのを見て毎度驚きます。熱意が凄い。

 あと、ぐらちゃん等の切り抜き動画に翻訳班が文字を乗せることで、聞き流し出来るスピードラーニング的教材を得ているのではと期待しています。サメで学ぶ英会話……いつか日本にシャークネードが来襲する際にはお喋りできると良いですね。

一方日本ではネクロマンサーが降り立った

「活動終了したキャラの引取り(場合によっては買い取り)、及び復活支援をします」と書かれているのがポイント。

 自薦他薦問わないとあるので、経済的な理由が重なって引退を余儀なくされた子の場合は復活してほしいって人もいるでしょう。キャラの買取となればそれを元手に商売するっていうのも見えているので苦手という方は多そうな案件です。Vtuberは外見と魂の融合によって成り立つ以上、魂だけ別人になったらそれはどうなの? って方もいるでしょうからね。

 しかし、手間暇かけたキャラがいざVtuberになってすぐに引退されてしまったって話は最近も聞くことですし「思い入れが少ない状況ならばせめて買い取ってほしい」と願う方もいるでしょう。再スタートの場合は企業勢(?)として始まるので、そう簡単に辞める人選はしないはずなので。

 DMMが何を企てているのかはわかりませんが、結構Vtuber界隈においてセンシティブな話題に踏み込んだ気もします。恐らくはDMMが抱える様々な部門における、マスコットキャラならぬVtuberを擁立し、宣伝させるっていう目的もあるのではないかって思っちゃいますね。

外部コラボもかなり目立ってきた

 ついにこの日が来たと万雷の拍手を捧げよう。百年梅酒とのコラボです。詳細は過去記事にありますのでよろしければどうぞ。

 百年梅酒は昨年に行われたぺこらの配信で一気にVtuberに知れ渡った感じはあります。私も実際旅先でプレミアムではない方を飲んでみましたが、スイスイ飲めてしまう。酒という感覚が薄いので軽く飲めてしまいます。酒の苦手な若い人でもこれなら甘く飲みやすいので非常におススメの出来。

 コラボの場合は500mlで3000円越えと高額だけど、通常の720mlバージョンでも良いって方はそっちの方が安い。そろそろお正月も迫っているので、ビール以外のお酒飲みたいならこれが本当におススメだ。飲み易さは正義。

 注意事項としては、飲みやすいけどアルコール度数はビールより遥かに高いので、気付いたときに酩酊なんてことにならないように。まあお酒なので20歳未満の方は買えないわけですが。ぺこらグッズ欲しいって未成年の方は、お父さんお母さんに頼んで買ってもらおう。ホロライブのBOOTHで売っているのはお酒のコップとかなのでお酒はついてませんので、注意。

 今年はぺこら以外にも、にじさんじのパワプロ、野球観戦コラボとか、個人企業含めたお酒キャンペーンコラボとか、雀魂案件などがありました。案件が今後もどんどん増えていくと思います。

 有名どころに使って貰うことによって宣伝をする。こういう手法、今後増えると思います。製品をプレゼント(報酬)、製品の宣伝(対価)。もしもこれで売り上げが伸びると追随する企業は多い。

 ぺこらの酒コラボにしても大成功事例なので、若者の酒離れが著しい昨今においては救世酒もとい救世主になるかもしれませんね。

最後に

 多種多様なVtuberがまだまだ生まれる。一過性のブームは過ぎたけど、しっかり文化として根付いた感じはあります。一般人でも容易にVtuberになれる環境が整い、企業も参戦する程の注目を浴びることになりました。それ故に最初期のような次世代テクノロジーとかを期待する方々は少しがっかりしているかもしれません。

 ……が、テクノロジーの進化と規模の拡大をもっと知りたいなら、VtuberよりもVRCHATへログインすることをお勧めします。何てったって、

 年末のお祭りがここにある!!! 動画はVケット4ですが、次回Vケット5は12月19日から翌年の1月10日まで開催とかなり長い期間開催します。これだけ長いってことは、それだけの時間が無いと回り切るのが困難であることが予想されますので続報を待ちましょう!!

 以上、Vtuber界隈の変化をテーマに幾つかの記事を扱わせていただきました。これにて終了です、読了ありがとうござました!

 

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。