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Vtuber可哀片コハルの考察(6/6)

※この記事は2020年初頭にブログにて書いた記事を分割し、加筆修正したものです。

 動画投稿日は、はまさにクリスマスだ。それは終末でも変わらない。記念日を大切にするという (第四段にて発言) コハルは生存者とささやかな祝祭を始める。

偶然拾った絵本とブロックワード
クリスマスに喜びを感じ、偶然にも拾った、終末前から大好きな本をプレゼントだととらえるコハル。そこまでならば平和一色だが、「お母さん」というワードを言った途端、挙動が明らかにおかしくなる。
 今まで字幕と台詞が一致していた動画内容が、ここに来て破綻。字幕はひたすら「お か あ さ ん 誰 ?」のワードをランダムで映しているが、コハルちゃんの声に耳を傾けると「いつも枕もとで絵本を読んでくれて、寝る前にお休みのキスを」と言っている。

絵本の読み聞かせタイム
 全文書き出しては折角の動画の価値を損ねかねないので、以後の考察は動画を見ていること前提で話を勧めます。コハルちゃんが読み聞かせてくれる絵本なのでリラックスして聞くのも良いし、考察を巡らせながら聞くのもいい。

家庭環境の一端
 動画の最後に明かされる、在りし日の父母のやり取り。関係は良くなく離婚寸前か、離婚前提か。姉妹はここで離れてしまう。

考察

絵本の教訓
 通常、絵本とは子供への読み聞かせ、文字があまり読めない子供が読むための本です。単純娯楽作品というよりも、「教育的」側面があります。教訓と言うべきその要素が、今回の絵本にはありません。
 あるとすれば「家族皆いっしょが良い」「嫌われ者でも人助けが出来る」でしょうか。最終的にハッピーエンドにはなるものの、核家族化するのみで未来の展望が見いだせないのです。綺麗な絵柄の物語ですが、秘める恐ろしさは相当。

コハル・バグ
 今回「お母さん」というブロックワードを発した時、コハルちゃんの挙動が完全に壊れていました。尋常ではない動揺っぷりで、話す内容と字幕が不一致。内容は把握できたものの、母親との思い出が完全にトラウマになっているのでしょうか。

偶然とは
 偶然状況的に欲しい服を拾うのはまあいいとして、偶然自分の大事な思い出が詰まった本を拾うというのは、果たして偶然なのか。

家庭環境の破綻
 絵本とは違い、両親の仲が悪い。しかも暗転で【1/2】と出たあたり、妹は母に連れられ、コハルは父に連れていかれた。これが高校入学前だとすれば、高校生になってからぼさぼさ髪になるほどあれていた理由も多少の説明は尽く。両親の会話からして以前から不仲が続いていた描写があるので、妹と母親が精神安定の支柱だったと考える。そのどちらも失ったとあれば、人生に絶望して終末を信じ込むのも理解できる。

以上を踏まえて最後の考察

最新作はASMRだ。これまで考察ばかりで肩肘張っていた人よ。眠れ。ASMR動画には考察要素が薄いし、何をするかは動画を聞いてからのお楽しみだ。コハルちゃんが耳元にいる感覚を抱いて眠れ。必ずイヤホンを付けるのだぞ。

 ここまで本編6つと、歌ってみたなど含めれば11もの動画を上げているコハルちゃん。歌ってみたの中には衝撃的な写真があり、最後の考察に色を付けてくれた。
この世界はやはり、「コハルの世界」であり、それ以上でも以下でもない。

①偶然必要な物が落ちている。
1度や2度ならば偶然で済む。しかし何度も拾っているのだ。銃も、服も、食料も、絵本まで。必要だというタイミングで出てくる。中でも銃は「あいつら」の討伐のためにとはいえ、あまりにもオーパーツだ。弾という概念がそもそもないのがおかしい。【銃の引き金を引いたら弾が出る】という概念の兵器だとすれば、それは人間の手では作れない。この世界がコハルちゃんの箱庭の産物であれば納得する代物。

②彼女の心象風景が投影されたような箱庭。
工場=学校なら、周りに合わせられずにスクラップ扱いだっただろうコハルちゃん。常に天気が悪いのも、気分が悪くなるのも全てが理由づけられる。
 「あいつら」を倒して倒して、毎日のように撃ち殺して。しかし何故かその死骸はどこにもないのだ。誰か(蝶?)が回収しているのかもしれない。
 自分の在りし日が漂う地下水槽。稀に地下水槽以外の場所にも辿り着くのは、「ここではない何処かに行きたい」という深層意識があるのかもしれない。ここには汚い物がないのだ。死臭もない。ゴミもない。出来過ぎている。

③「あいつら」の特徴
「ボサボサの髪、サイズの合わない制服、不格好な歩き方。全てがナンセンス」
恋愛証明理論の写真。そして紹介ツイートの絵。
全部消えろというくらい嫌いで、嫌いな理由があまりにも具体的すぎる。
あいつらは何をするために沸くのか。反吐が出るほど嫌いな奴らとは、学友……もしくは過去の自分? もう1点気になるのは、「いじらしい」という表現。これは【 幼い子供や弱い者などの振る舞いが、何ともあわれで同情したくなる感じである。けなげでかわいそうなさま。また、可憐 (かれん) なさま。 】(goo辞書より)。

 消えろと言う割に、少しばかり肯定的な表現を使う謎の気遣い。薄汚い自分だというならばこの感情もわかる。これは今後の情報次第。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。