水星の魔女 1話「魔女と花嫁」感想
今回のあらすじ
頭突き勝ち気お嬢様と責任取って結婚することになったスレッタちゃんの、明日はどっちだ!
今日の日記(エアリアル視点の妄想日記)
スレッタが助けた女の子、いきなり頭突きをぶちかましたり、勝手に僕に乗って「たかがMS」って暴言はいたりで散々だった。でもそんな子でもスレッタが助けるというからには1mmも疑わずに完膚なきまでに敵を倒しました。何だか結婚したみたいです。幸せになってねスレッタ!
ガンダム初心者に優しい
1話が初見でも、PROLOGUEが初見でも、どっちも楽しめる。宇宙世紀シリーズなどの過去作を知らなくても別に良い、新規に優しいガンダムです。知っていたら少しニヤリとするネタもあるので古参にも嬉しい。
専門用語について
公式サイトで色々解説あります。
頭突きあい宇宙
入学早々スレッタが出会ったのは、馬鹿げた学園から脱出したいお嬢様ミオリネ。そんな事情を知らずに助けたもんだからパイロットスーツ越しに頭突きを食らってしまう。【エアリアルおこポイント上昇】
「責任を取って!」と迫られ、その勢いに「はい…」しか言えなかったスレッタちゃん、外部との友人がいなかったためか話し方がぎこちなさすぎる。
決闘が全てのイカれた学園
アスティカシア高等専門学園。
将来ベネリットグループのために働ける人材育成の場なのだろうか知らんが、いきなり決闘が始まったりする物騒な学園である。とは言え無法地帯ではない。どこでも勝負を挑めるバトル・シティ方式ではなく、決闘委員会立ち会いのもとでのMS戦=決闘扱いになる。
勝敗で相手の大事なものを貰えるということだが、今一番ホットなのは、
『ベネリットグループのご令嬢との婚約権』が争奪戦のもとになっている。
さっきスレッタが助けたミオリネこそ、そのご令嬢。本人は誰とも知らんやつと結婚させられる+自分の道を選べない不快さで不満爆発状態だ。でもMSなしに宇宙に出るのは自殺行為以外の何物でもない……。
トマトマトマート
転校生が「あーっ、今朝ぶつかった!」というベタな出会い方をするスレッタとミオリネ。何やかんや自分のプライベートスポットの菜園に付いてくるのを拒絶しないし、スレッタがトマトを珍しがる様を見て餌付するなど帝王学がにじみ出ている。
水星だとトマトみたいな果実は育たないのか……より良い環境づくりのために奮闘しようとするスレッタは応援するかいがありますね。
DV婚約者
勝手にミオリネのプライベートスポットに入ってくるし、彼女から気に障ること言われて周りの植物に当たり散らす最低な男がいきなりやって来た。誰だ百合の間に挟まる不届きな男は??
変な髪型しているこいつはグエル。ベネリットグループ内の御三家『ジェターク』の御曹司。そして現在ミオリネとの婚約権を握っている男。とりあえず様々な決闘を受けては完膚なきまでに倒しているので多分スレッタが来るまでは強かった。
そんな男の横暴に黙っていられなかったスレッタは、自分の退学をかけて決闘を申し込むことになった。
やる気なしエアリアル
……が、決闘場に現れたのはエアリアルに乗ったミオリネ。実は搭乗権限を勝手にコピー済みで、勝手に乗られて困惑のスレッタ。
エアリアル「……誰? ダレナノこの子? ああ、そういえば少し前にスレッタが助けた子か。えー、でも何で権限持ってんの? GANDにも適合していないし全然力出せないんですけど? それにこの子戦えるの?」
きっとエアリアルさんこんな事を思ってたに違いないし、決闘中のふにゃふにゃな戦いも
エアリアル「あー、ビームライフルの衝撃おもおおい(棒読み)。バルカンでやっつけるぞおお当たらないなあ(棒読み)」
レイヤー突破できていないから全然主武装もないわ、そもそもミオリネさんはMSの操縦をそんなに出来ないわでエアリアルさん大地に仰向け。色々被弾しているはずなのにあんまり装甲が傷んでないの頑丈すぎる。
本気(直立不動)エアリアル
何やかんやエアリアルに乗れたスレッタは、さっきのお返しとばかりに頭突き。「あんなMSに敗けません!」とナチュラル挑発。頭の沸点激低の御曹司さんは決闘相手を変更した。これにより
4歳で熟練パイロット3機を撃墜した魔女と、戦うことを選んだ。
しっかり立ち上がるまでは特に防御もしないボーナスタイム。ボーナスタイムを存分にあげたのに一切命中しないAIM力なのか、敢えて外しているのか。まあそもそも決闘ってMSの全壊ではなく「相手の角を切ったら勝ち」なので、相手に恐怖を与えたり動揺させたりするための牽制って可能性もある。
しかし「所属不明」「実力未知数の機体」「正体不明の水星の子」などの不穏要素満載の相手に余裕をぶっこきすぎな気がしないでもない。
「田舎者の無知を修正してやる!」決闘を勝ち抜いてきた自負があってのことだろうけど。その時の言動はまんまガンダム00のコーラサワーなんだが、こいつはコーラサワールートよりもジェリドルート、或いは黒騎士ルートに行きそうである。ギャブレー君ルートは無さそう。
さて、大地に直立したエアリアルさんの主な武器といえば何か。バルカンやビームライフル? いえいえ攻防一体のガンビットですよ。心地いいSEが耳を癒やした後は、相手に一切の主導権を握らせないオールレンジ攻撃。
ファンネルとかビットとかファングとか、色々お好みで呼ぼう。そして間違っても主人公が1話で使う武装じゃない。
これでも手加減している
実は今回手加減しているんですよ……正面からしか撃ってないんです。スレッタが4歳の時にルブリスで使ったのは前後上下左右からの全方位で、避けることすら叶わない悪魔の所業だった。そして精度もバッチリのためコックピット爆散もしている。それに比べて今回は正面。しかもエアリアルは回避運動どころか全く動かない 的 状態って大サービス。
更にコクピットは破壊しないキラリスペクトの優しさ(でも四肢はもいじゃうから☆)
御曹司からすれば悪夢だ。一瞬で自分の自慢のMSを瞬殺され、ご丁寧にコクピット以外全壊、更には角は改めて切りに来る周到さと。連戦連勝を重ねてきたのにこれは何の冗談だと思っちゃう。
恐らく武装はこれだけではないだろうから、ガンビットが挨拶代わりの前菜となるとこの機体怖すぎるんだ……。
実は裏で動いていた陰謀
ベネリットグループ内のジェタークCEOは、総裁のデリング暗殺を企てていた。デリングの娘ミオリネとの婚約権を御曹司が握っている状況で総裁が死ねば、つまりは婚約確定。ジェターク社は勝者になる。
ところが、後少しで爆弾を起爆させようという局面で御曹司がどこの馬の骨ともしれぬ少女に敗北。暗殺は頓挫しましたとさ。これあとで滅茶苦茶詰られそうで御曹司くんはご愁傷さま。でもトマト菜園の恨みは忘れんよ。
百合婚
婚約者になったスレッタ。花婿になりました。エアリアルの手で。エアリアルに見つめられながら。何という幻想的な1枚だ……いいですねえ!! この世界最高ですよ(PROLOGUEから目をそらす)
祝福とゆりかごで感情が揺さぶられる
このガンダムは本当に面白い。現時点でも十分面白い。PROLOGUEを見なくても話の流れは1話で完結しているけど、出来れば見ておくといいです。そして小説も公開されたことで、PROLOGUEと1話の間を埋めてくれる細やかさ。
そして最初聞いた時は微妙と思っていたYOASOBIさんの『祝福』が、ゆりかごの星を読んだ後は物凄く胸を打つ一曲になる。感情が爆裂する。献身的歌詞に、これから起こるだろう不穏な展開を予感させる小説に、もう期待しか無い。新たなる時代のガンダムを予感させるに相応しいです。
サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。