見出し画像

アーティストのオンラインによるライブ配信の理想の形を本気で考えてみた

どーも、トキオです。
今、新型コロナウイルスの影響で日本中、世界中いたるところで経済的に影響が出ていますよね。
音楽業界も影響を受けましたね。というか、真っ先に影響を受けたのが音楽業界じゃないでしょうか。自粛要請によりいろんなイベントが中止となって、それによる負債がかなり重くのしかかっていると、メディアでもたくさん報じられています。
先日、こんなツイートをしました。

まあそこそこいい反応いただいたツイートなのですが、この記事ではこのツイートについてもっと深堀りしたいと思います。つまり、「ユーザー、アーティスト双方にとって理想的なオンラインでのライブ配信」の理想のあり方について勝手に考えていこうと思います。コロナに打ち勝て〜!お〜!

前提

とりあえずここからは「アーティストが演奏している様子を、お金を払うことで誰でもインターネットを利用してスマホやPCなどを通して見れるようにすること」を「有料ライブ配信」と呼びます。
ここ重要。ここでライブ配信は有料、つまり見たい人(ファン)はお金を払ってこのライブ配信を見ることを前提とします。

なぜお金をとるのか、それは単純にアーティスト側(事務所等も含め)に困って欲しくないからですね。アーティスト側にしっかりお金が入る仕組みを作って、こういったライブ配信を持続してもらうためです。

有料ライブ配信のメリット

1. 生のライブが中止になっても代用できる
これは言わずもがなですね。これが有料ライブ配信をやる一番の理由だと思います。
代わりになるということは、「ファンにとって見たかったライブを代わりにオンラインでやってくれる」、ということだけではなく、「アーティストにとって生ライブの収益源がなくなった代わりに配信で収益を補える」ということも含みます。

2. 生のライブに行けない人も見れる
いろんな理由でライブに行けない人がいると思います。(仕事が忙しい、親にダメと言われる、遠い、お金がないetc...)配信はどこでも見れるのが良さなので、場所の制約がなくなります。また、アーカイブに残したりすれば時間的制約もなくなります。また、これは次のメリットにもつながりますが、通常の(生の)ライブのチケット代より安くすれば金銭的制約もある程度は解決することができると思います。そして、次で詳しく述べますが、値段を抑えることは可能と考えます。

3. ファンはより安く見れるし、アーティストはより儲かる
これは、生のライブよりもたくさんの人が見ることが前提です。そうすれば、生ライブより安い値段でも、アーティストが収益を増やすことができます。
単純計算で、手数料など諸々の費用は考えていませんが、1回の生のライブが、チケット1枚7000円で会場キャパ1万人だった場合売上7千万円になります。それに対し、一回のライブ配信を1000円に設定し、その配信を10万人が見た場合、売上が1億円になります。
簡単に言えば、「頑張れば、アーティストとファン双方にとって金銭的にwin-win」ってわけです。

2と3はお互いに関係しています。安いから多くの人が見れるのであり、多くの人が見てくれるから安くできます。(実際に見てくれる人数を予想して値段を調整する必要があるでしょう。)

有料ライブ配信のデメリット

1. 生のライブより臨場感がない
ライブに行く人ならわかると思うんですけど、実際に現場に行ってその目で見ないとわからない感動ってありますよね。サウンドの迫力が明らかに違うと思うんですよね。今はまだ、生のライブほどの臨場感を再現するのは難しいと思います。

2. ライブそのものの価値が下がりかねない
こっちの方が大きい問題だと思っております。このような配信が広まって定着した場合(さらに、デメリットの1. が何らかの技術によって解決され、配信でも生のライブ同様の臨場感を生み出せるようになった場合)、配信で満足して生のライブに行かなくなる人が増える恐れがあります。
僕は何も、生のライブがなくなって欲しいとは全く思っておりません。なんだかんだ会場に足を運んで生で見るのが好きなのです。また、アーティストにとってはライブ会場での物販も大きな収益になっているので、現段階で生のライブに人が来なくなるのはアーティスト側にとっても厳しいものがあると思います。
ここから先、オンラインでの有料ライブ配信が従来の生のライブに近いクオリティになった場合、生のライブに特別な付加価値が必要になってくるかもしれません。(まあ、このご時世なのでここまで考えるのは心配しすぎかもしれませんが。)

一旦まとめ

とりあえずこんな感じです。アーティストがオンラインで有料ライブ配信をやることのメリットとデメリット書きました。
noteには追記の機能があるので、この続きをまた後日書き足していきたいと思います。

それでは。

(以下 2020/03/30追記)

オンラインのライブ配信はどこまで進化できるのか

現時点では、生ライブの代わりに、有料であれ無料であれアーティストが演奏している様子をYoutube等の動画配信サービスにアップしてくれていますよね。そういうのを見せてくれるのは非常にありがたいんですけど、やっぱり生のライブとは違うなーとも思います。
そこで、ここではどうやったら配信でのライブが生のライブに近づくのか考えてみようと思います。
(ちなみにここからは割と数十年後にやっと実現しそうな話になるかもしれませんあしからず。)

1. その場にいる感が欲しい
従来の生のライブに行く目的って、「アーティストがパフォーマンスしているのを生で見て、その場の臨場感を楽しむこと」、大体こんな感じだと思います。
一方、ライブ動画の配信となると、今んとこスマホやPCで動画を見るのが普通だと思います。というかそれしか選択肢がほぼないですね。そうすると、実質画面越しに動画を見ているのですから、「その場にいる感」はあまり出ないですよね。(少なくとも実際にライブ会場に行くよりは出ないと思います。)
このことをどう解決するかといったら、ずばりVRだと思うんですよね。バーチャルリアリティってやつです。
(こういうやつです↓)

画像1

もう説明不要かもしれませんが、上の画像のゴーグルに何かしらの映像が映されてて、ゴーグルをつけると視界360度がその映像になり、流れてる映像の世界に没入している感覚になるというものです。
スマホの画面でライブを見るのではなく、こういったゴーグルを通して見れば、その場の臨場感って出せるようになると思うのです。

2. コール&レスポンスが欲しい
現在のオンラインの配信ではアーティストのパフォーマンスの様子を視聴者(ファン)が一方的に見るしかないのですが、生のライブではアーティストがファンの反応を見て、それに合わせたパフォーマンスをしています。ファンが盛り上がっている、盛り上がってくれるはず、っていう安心感があるからアーティストがすごい熱量で歌えたりするのだと思います。
だから、ファンの顔が見える、声が聞こえるような状態でライブ配信ができれば、かなり生ライブ感は出ると思います。
ここでも、いろいろなテクノロジーを使えば、こういったことが実現できると思います。

例えば、AR。日本語で「拡張現実」って言ったりします。ARっていうのは、本来その場所に物体がないのに、物体があるように見えるっていうことです。「ポケモンGO」がまさにそれです。
このARで、ファンの姿をライブ会場に写してしまえばええやん、って思っています。すると、アーティストからすればその場にファンが集まっている風に見えます。ついでにファンの声もライブ会場に届くようにすれば、ファンの反応が(視覚でも聴覚でも)わかるようになります。

3. タイムラグを無くしたい・通信が途切れないようにしたい
VRとARを実装して、ファンはあたかもライブ会場にいる感覚になり、アーティストはファンの姿や反応がわかるようになったとしましょう。
しかし、今のYouTubeとか、Instagramのライブ配信機能は、配信者が話してから視聴者に声が届くまでそこそこの(良くて30秒くらい?)タイムラグがあります。
アーティストが歌ってから30秒遅れてお客さんに反応があったら気持ち悪いですよね。
このラグをなくすとしたら、やはり5Gの導入が不可欠でしょう。
5Gの特徴として、低遅延っていうのがあります。つまり、5Gが実装されれば、ほぼ遅延がなく配信者の声が届けられたりします。
最近、佐藤健くんが出演してるdocomoの5GのCMがありますよね。(King Gnuの「Flash!!!」が使われてます。これ重要)

これで世界中の友達とゲームしてるシーンがあると思いますが、あれ遅延がないからああいうリズムゲームができるんですよね。

あ、

ここまで書いて気付いたのですが、そもそもARやVRをインターネットと掛け合わせて使おうと思ったら、5Gの実装が絶対必要ですね(笑)
5Gの別の特徴として、大容量の通信ができるようになります。そして、ARやVRを用いたデータは大容量になるはずですので、5Gで通信しないとVRやARはライブ配信で使えないですね。
(上のdocomo 5Gの動画にVRやARのシーンも出ていますね。この動画が全てを物語っているので、ぜひ見てみてください)

これらのことが実現すればライブ配信が最高の物になる!!はず!!

最後に

ここまでダラダラといろいろ書いてきたわけですが、最後に僕が思っていることを書こうかなって思います。
現在、新型コロナウイルスの影響により、いろんなイベントの自粛、その他施設の休業などの要請が出ているわけですが、その影響でいろんなお店やイベント団体等が経営困難に陥っております。
それは当事者からすればとてつもなく不安であることはもちろんなのですが、例えばライブに行く人が好きな人にとっても「このままライブが見れなくなるのでは」などいろいろ不安だと思います。(もちろん僕も不安です)

そんな状況のとき、ただ気持ちが沈んだまま日々を過ごしたり、不満ばかり漏らしたり(誰かの後ろ指をさしまくったり)するだけではなく、何か少しでもできることを考えて、この状況をどうにか打開することに力を注ぐのも重要なのではないかと思います。

もちろん、声をあげることも大切です。
昨日、SaveOurSpaceの会見がありましたが、あの取り組みは大賛成です。一見すると政府に文句を言っているだけと思うかもしれませんが、この活動によって、「ライブハウスやクラブや劇場が経営が困難で、安心して閉めるには補償が必要」ってことをより多くの人が知ることができました。ここから新たなムーブメントに繋がる、プラスな行動だと思います。(また、会見で言ってましたが、今アメリカを中心として、全世界でオンラインのライブ配信を広めて盛り上げようとしているらしいですね。楽しみです。)

ただ、上で僕が説明したことを実現するには技術の進歩が必要で、それだけ時間もお金もかかるお話だと思います。夢物語と言われればそれまでかもしれません。
でも、ただこの不安な状況を不安になったまま過ごすよりは、何か行動を起こしてく方が絶対いい。できないわけではないですし。
このままライブ自粛ムードが続いて音楽業界が衰退していくのを指を加えて待っているよりは、この状況を逆手に取って、(テクノロジーをフル活用して)ライブの形態とか音楽業界自体をガラッと良い方向に変えちゃおうじゃありませんか!すごくワクワクしません?(笑)

まあ、ただの一般ピーポーの戯言なのですが、この文章が誰か音楽関係者の目に止まって、本当に実現したら最高ですね。

それでは。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?