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そこそこ真面目なやつ

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#私の仕事

NY出身の世界的ラッパーに突撃インタビューして怒られた話

 これまで社会人として働き始めてから、いちばんキツかった仕事の体験談を共有させてほしい。  みなさんもきっと一度や二度は、目の前の仕事から逃げ出したくなったことがあるだろう。やりたくない、怖い、失敗する気しかしない、成功するワケがない――。  私にとってそれは、某アメリカ人ラッパーへのアポ無し取材だった。コトの顛末を順に説明していく。最後までお付き合いいただければ幸いである。ちなみにその人物の名前を記載することは差し控えるが、まるきり誰だかわからないと退屈だと思うので、と

個人事業主になり、地獄の名刺を作ってしまった

 仕事をしていれば、名刺が必要となる。  もちろん特殊な職業に就いている人はのぞく。たとえば芸能人とか野球選手とか(意外と持っているのか?)は、顔が名刺みたいなものだろう。そうした特殊なケースは除外するにしても、基本的に、仕事中に新しい人と出会うときは互いに名刺を交換するのが一般的だと思う。相手の素性がわかったほうが、なにかとスムーズに物事が進むからだ。  かくいう私も、これまでに2種類の名刺を所持してきた。すなわち、会社員として2社に勤めた経験がある。どちらも入社と同時