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まあまあ読みやすいやつ

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#ビジネス

「よいしょ」を連発していた、あの英語ティーチャーのこと

 昔は理解できなかったけど、今ならわかることがある。  たとえば酒だ。子どものころ、大人が酒を飲む姿をみて、「なんであんなものが好きなんだろう」と思った人も多いのではないだろうか。  ほかにも運動の大切さや、駐禁を切られる恐ろしさなど。その対象はさまざまだ。  だから年を重ねるにつれ、だんだんと“わかる”ことが増えていくのだと思う。「ああ、あの人、あのときこんな気持ちであんなことをしていたんだなあ」みたいな感じで。当時は理解できなかった誰かの言動に対し、きっと時を超えて

フリーライターの者ですが、生産性クンと絶交しました

 およそ、16時間。この1週間で、私が猫の動画を観てすごした時間だ。  みなさんもご存じのとおり、インスタグラムはユーザーの好みに応じ、おすすめ動画をガシガシ提案してくれる。  私はまんまとその沼にハマッた。そしてこの1週間、仕事の合間に猫の動画を観ては、その愛くるしい姿に癒されていたというワケである。  とはいえ私はフリーのライターなので、原稿を完成させないことには1円もお金が入ってこない。つまり、サボればサボるだけ毎月の給料が減る。生産性が低いと、そのぶん給料も低い

鼻毛との百年戦争が終わった日

「消えた方がいいと思われているもの」が、世の中にはたくさんある。  たとえば蚊やゴキブリなどの害虫。蚊に刺されればかゆくなるし、ゴキブリはルックスがハードコアすぎる。  もしくは印鑑やファックスなど、デジタル時代にそぐわない決裁および通信手段は、多くの国民からうとまれているハズだ。  しかし、それらが世界から消えた場合、困る人や状況が生まれるとも聞く。  ゴキブリは山で食物連鎖に加担しているらしいし、印鑑が消えればハンコ屋のお父さんが職を失う可能性もある。  多くの

仕事における「これも加えといたろ」の精神

 仕事でなにかをするとき、ちょっとした気づかいが意外と大切だったりすると思う。  私はライターなので、書いた記事をいわゆる「商品」として販売し、お金を得ている。商品となる記事は基本的に「じゃあ、こんな感じでオナシャス😇」という依頼があってから書くので、マストで必要な情報はだいたいお決まりだ。  たとえばモーターショーの取材記事を書くとする。とくれば、押さえておきたい情報としては、 ・主催者 ・ショーのコンセプト ・開催期間 ・出展メーカー ・各メーカーの動向 ・会場内

私の身体にやどる別人格について

 ふだん何気なく利用している自分の身体に、もうひとつ人格があることは知っていた。知っていたけれど、あえて揉める必要もないのでこれまで無視してきた。しかし、いよいよ我慢ならない。そいつを追い出すときが来た。私は決別するのだ。己を巣くう、「満腹時の怠惰な人格」と。 生産性ゼロの抜け殻 私には2つの人格がある。いまこの文章を書いているのは「空腹な私」だ。これは当然のことで、「満腹な私」に文章など書けるはずがない。なぜならヤツは恐ろしいほどナマケモノだからだ。ティッシュを取りに行く