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【ネタバレあり】劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』

2024年5月24日

劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』

こちらの映画が公開されました。
早速、公開初日地元の映画館で初回上映で見てきました!
その感想記事になります、ネタバレがありますので見たよ、見て大丈夫だよという方のみ下へお進みください。






では、ざっくりと本編の内容を・・・

今回の主役、ジャングルポケットがトレセン学園(日本ウマ娘トレーニングセンター学園)入るところから始まりました。憧れていたのはフジキセキ、弥生賞での姿を見て最強のウマ娘になるんだと、同じトレーナー(渡辺調教師)に師事します。着実に力を付けつつ、共同通信杯に勝利し皐月賞へ。そこでアグネスタキオンに敗れ、次は日本ダービーで再戦を臨むも、タキオンが引退宣言。詰め寄るが皐月賞で結果は出ていると、そこからタキオンとは話すことなく終盤で再び想いを伝えます。日本ダービーを勝利し同世代では抜けた存在になるも、果たして自身は最強なのか?タキオンの幻影に囚われ、札幌記念、菊花賞で敗北。フジキセキの言葉かけ並走を経て、「トゥインクル・シリーズ」最強のテイエムオペラオーに挑み勝利し、有馬記念へ物語は終わります。

と、最後の有馬記念以外は史実通りで、映画での付け足しを入れつつ競馬ファンなら知っているよの話をしてみました。2000年の3強をベースにした『ROAD TO THE TOP』から翌年のまさに21世紀最初のシリーズ、新時代を彩ったウマ娘たちの物語が描かれてましたね。

ゲームやアニメ1期~3期シリーズ違って、作画はRTTTと同じくかなりの劇画調。可愛らしさはところどころあるものの基本的には凛々しい、荒々しい絵になってます。それがジャングルポケットの性格も相まって熱いアニメを見ているという感をさせてくれました。それと同じくアグネスタキオンのサイコパスさ。元からゲームでもマッドサイエンティストのような印象だけど、絵も相まってよりサイコパスさが増しましたね。

史実通りの内容ではあるのだけど今回の本筋は『ウマ娘とは』を改めて考えさせる話だと思いました。よくある擬人化でしょと、『艦隊これくしょん』『温泉むすめ』『鉄道むすめ』『刀剣乱舞』等々探せばなんでもあるでしょう。ただ『ウマ娘』の違うところは、実際の競走馬をモチーフとして同じ物語を歩んでいるところ。他の擬人化にも歴史があるでしょうけど、資料等に基づきモチーフはされていても、実際の出来事を物語がどうだったのかはまでは描かれていません。そこで『ウマ娘』です、競馬ファンからしても史実を知っているからこそどのように描いてくれるのか、競馬を知らなかった者からすればこれノンフィクションなの!?と驚くわけです、事実ウチも調べて、当時の映像を見たりしてまったく同じだと製作陣の熱意に感動を覚えたものです。

全アニメシリーズの中でも自身の「運命」について語った娘もいますが、今回のタキオンほど人でありながらどうしてそこまで走れるのか、走りたいと思うのか、科学的に分析したのはいないでしょう。序盤の方ですがタキオンが導き出した答えが皐月賞での走りでしたね。史実通りでJRAのCMでも・・・

わずか4度の戦いで神話になった、ライバル達を絶望させ見る者の目を眩ませる、音速の貴公子「アグネスタキオン」

と、伝説であり幻の三冠馬紹介されるほど。今回の主役はジャングルポケットだけど、アグネスタキオンの存在なくしてこの映画はなかったのではないか?と思わせる程の存在感、ライバルたちへ絶望を植え付け、日本ダービーでもファン達にいないのが残念だと思わせ、その後も幻影となって現れる、タキオンの研究の成果といってもいいでしょう。しかし、彼女もまたウマ娘。宿命という結論を知り無期限休止を宣言しても、走るという本能には勝てなかった、そこがまた史実とは違うところ。会見であえて引退という言葉を使わなかったのも最後への伏線だったんだと終わりの演出を見て思いましたね。

そこもまたウマ娘の良いところだと思う。史実では引退したり、亡くなったりしているけれども、ウマ娘という世界の中では存在し続けているところ、こんなことがあるのではないかと、それぞれ時代が違う中でもし走っていたどうなったのか想像するのは自由ですから、実際ジャングルポケット、アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームが一緒に走る有馬記念があったらどうなったのか?これは見ている皆さんの夢の中でのお楽しみくださいって感じですね。

各ウマ娘ごとに語ろうかとも思ったんですけど、こんな形になりました。
あえて挙げるならこの2人のことを語りたい。

・フジキセキ
今回はジャングルポケットの憧れであり、同トレーナーに師事していた姉弟子的な存在。栗東の寮長だったのでは?と思ったけどそこは置いといて、勝負服のリボンを直す姿・・・お姉様。『マリア様がみてる』を思ってしまった。良き相談相手になっていて、途中プレッシャーを掛け過ぎていた部分もあったけど、最後は励ましてくれる。勝負服で走る姿を見られてステキでした!

・テイエムオペラオー
ウチの最推しウマ娘、中の人込みでねw世紀末覇王の異名の如く、「トゥインクル・シリーズ」最強としてジャパンカップでのラスボスとして登場。重賞8連勝、古馬中長距離GIを全制覇がかかる2000年ラストの有馬記念を映してくれたこと感謝します!実際の映像も見ましたがまさにあの実況を完全再現してくれて、メイショウドトウとの最後の差し合い最高です!

他にも書きたいところですが、この辺で。長すぎるのもあれなんでね。

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