私の教え方の態度の基準

 私がパソコンなど親に対して教える立場になるときが時々あるのだが、高圧的な教え方だと指摘されたことがある。ただ会社の中ではそんなことを言われたことはないし、なんなら同じことを何回も聞かれても丁寧に教えてあげている方だと思う。特に意識はしていなかったので親からこの指摘があってから何でそうなってしまうのだろうと改めて考えてみた。

 そこで気付いたのが確かに人によって教え方が違うということ。しかも、それがレベルに合わせて教えるとかではなく、単純に教え方の態度が違うということである。
 これだけ書いてしまうと、好きな人には良い態度で教えて嫌いな人には悪い態度で教えてるって感じで同僚にはいて欲しくないタイプの人間になってしまうがそういうことではない。

 私が気付かずにやっていたことが、私が教える人が他の人に教えるときの態度や教え方を参考にして同じように教えているということだった。言い方はダメかもしれないが、後輩で仕事が出来ない人でもその子なり先輩として下の子に頑張って教えていればその子に対しては同じことを何回聞いても嫌な顔をせずに何回でも教える。逆にいくら仕事が出来たとしても、その子の後輩の子に「こんなのも分からないの?」って感じで教えていたら、その子に対しては私も同じような態度をとってしまう。

 無意識でやっていたが、このやり方に気付いたときに自分でいうのもおかしな話かもしれないが妙に腑に落ちた。これに気付いてからはあえてやっている部分もある。10年ぐらい同じ会社にいるのだから中堅クラスになってしまっているが、このやり方をずっとやっていたことで色んな人に好まれていない後輩には恐れられ、評判の良い子には好かれるという現象が起きているのはちょっとおもしろい。
 確かに今まで丁寧に教えてくれていた先輩が原因も分からず急に教え方が厳しくなったら怖いと自分でも思ってしまう。今までは聞かれたことはないが、私に原因を聞かれたところで「あなたの後輩への教え方と同じようにしているだけだよ。そう教えてもらいたいんだよね?」って返答するつもりだからやっぱり怖い先輩だよなって我ながら思う。

 さて、話を最初に戻すと私が親に高圧的に教えてしまう原因だが、実は中学生の時に数学ができない私に母親からけっこう高圧的な感じで勉強を教えてもらった記憶がある。私が人に教えるときの態度の原点はここかもしれないって思うほど、親に教えるときの態度がその時の母親そっくりだったのだ。間違いなく親への高圧的な教え方はこの経験が原因である。
 
 それにしても、私の教え方の態度が母親の態度そのままではなくちょっと変化球的に私の中にインプットされて良かったと思う。母親のような高圧的な教え方になってしまっていたらと思うと、同僚からは嫌われてしまい、ただの嫌な奴になるところだったと思うとちょっと怖い・・・。

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