目に見えないもの(10月の絵の紹介)
noteがすっかりご無沙汰になってしまいました…。深刻なテキストばかりが続きましたが、今日は絵の話です。
10月といえばハロウィン。というわけでオンラインショップに、おばけとか目に見えないものについて描いた原画作品をアップしました。
おばけ…とはいうものの、目に見えない存在って心霊とか恐怖とかというより、なんとなく、神道で言うところの「神は万物に宿る」という感覚に近いと私は感じています。自分は見えない何かに囲まれて生きてるんだと思うとなんか安心するんですよね…。
と、言いつつこれは、見えない何かに見張られているような…という絵。
「向こう岸の者」 縦157×横228mm ¥ 4,200
自分の意思とは別に、何か強い意思がじっとこっちを見ている感じ。不気味なような、しかしその「何か」の話も聞いてあげた方がよいような…。
自分の気持ちだけで勝手にあちこち離れて良いものか?という迷いをなんとなくいつも持っています。ただ、スピードと瞬発力が良しとされる価値観だと、ぼんやりした葛藤というのはなんとなく現代では軽視されがちで。
「力とアイデアで強引に動かせば、なんでも前身!成長!発展!」…という風潮を息苦しく感じた時に次の絵を描きました。
「しばらくのおやすみ」縦157×横228mm ¥ 4,900
いっこうに眠ろうとしない街に誰かが「しばらく止まってていいよ」とふとんをかけてくれないかな…。なんて。
しかし、コロナウイルスはこれを見事にやりとげてしまいましたね。やさしくおふとんを…というマイルドさとは程遠いものではありますが、長い目で見て良い変化もあったと思っています。
ずっと攻めの姿勢でガンガン進む、みたいな考えってその姿勢でいられなくなった場合、一気に迷子になる危なさがあると思うのです。
とはいえ、「ガンガン進む」以外の道を考えないようにさせる社会の圧力というのが!ある!あえて他の選択肢を見せないというか…。
「理想的な景色」 縦190×横155mm ¥ 5,800
そんなふうに誰かの判断に身を委ねる事は不気味ですが、委ねてしまう甘美な安心感というのもあって…。
「百合の咲く部屋」 縦290×横204mm ¥ 6,000
これは「箱を巡る景色」という絵本の中の一枚です。自分の心の中を見てもらいたい、隠したい、聞いて欲しい、そっとしておいて欲しい…という気持ちを「心」を箱に置き換えて描いた作品。
ショップにもあるのでよろしければぜひ。ポストカードもあるよ。
とはいえ、やっぱり安心して歩けるならそれが一番。
暗闇で明るいライトをつけてくれる「目に見えない導き手」もいるんじゃないかと、私はなんとなくずっと思っています。希望、だね。
「ここにはまだ光がある」 縦158×横227mm ¥ 5,500
グッズについて
原画作品は、このあと月に二回くらいのペースで出したり入れたりする予定です。
価格的な面でも、原画以外のものがなかなか増えず恐縮なのですが、他のグッズについても検討中です。また、TwitterでのアンケートやDMでも色々ご意見を伺いました。
ぼんやりとですが、マスキングテープやクリアファイルなどを作ろうと思っています.年内には必ず…。
クリスマス時期には、プレゼントみたいにいろいろ出せたらいいなと思っているので、どうぞよろしくお願いします!
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