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物語を目撃する

引越しなどで積読になっていた本を読む。

纏足の去勢歌手(カストラート)と彼を巡る人々、その時間の話。
重厚で美しく、ゾッとするのに先に行かずにはいられない。サブリミナル効果のように挟まれるイメージカットも詩的なモノローグも迷宮の中を歩いているようで、完璧に作られた、緻密な世界観!
漫画なのに読後感が完全に映画を見た後のそれで、真夜中に読み終えて、めちゃくちゃ気が昂ってしまった。

「シューメイカー」は95年に出版された「カストラチュラ」という作品の続編なんだけど、そちらも「これは漫画なの?」と初めて読んだ時ショックを受けました。よくわからなくて何度も読み直したりして、個人的にかなり思い入れのある作品です。

こういう読んだ後に「見てしまった」みたいな感慨を持たせるものを私も作りたい。と心から思った…。
単純に「こういう漫画が書きたい」というのではなくて、まるで目撃者になったかのような深さで心に入るものを作りたいのです。
頑張ろう。


今日の絵

夜に導く人

そっと伝言:
昨日コメントを下さった方がいたのですが、見られなくなってしまいました。noteのコメント欄がいまいちわかっていなくて、すみません…。削除されたのかもしれないのですが、一瞬読みました!OKです!!

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