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たまに苦いのがいい

ミックスビーンズが安かったので、豆をたくさん入れたサラダを作った。レシピは勘だ。なんとなく良さげな感じでドレッシングを作って、和えた。豆はいい。タンパク質が豊富だし、色々入っているのが楽しいよね。

最近あちこちに書いているのだけど、コロナ禍になってから本当に趣味が充実している。とにかくやることが多い。とはいえ趣味なので必須ではなく、常に楽しいことが生活に点在しており、飽きない。何かのリリース日だったり、配信公開だったり、常に何かとときめける予定があるので、生きる効率が非常にいい。
しかしとても健康的である一方、確実に減ったなと感じている要素もある。それは「渇望する」という感覚だ。

ポジティブな感情が満たされると、当然、ポジティブな感情を求める事とをしなくなるわけで、最近「もっとこうしたい!」という欲が減っている。苛立ちというか、もどかしい、という感覚だろうか。

暮らしをポジティブなもので埋め尽くしているのは「埋め尽くさないと不安で死んでしまう」という気持ちの裏返しだ。それは自覚がある。
なので「埋めたところで、少し綻びが出たらまた不安にやられるんだし…」とこれまで思っていたんだけど、いざ埋め尽くすのに成功すると、不安要素があまり脅威でなくなるのだとわかった。
手の届く範囲に常にハッピー要素があれば、目を逸らすことも気分転換をすることも容易。不安要素に出会い、それと向き合ってもネガティブな気持ちに飲まれなくてすむのだ。
だから「よかった!」と言いたいところなんだけど、うーん。

なんというか、ものを作る人としてはなんだか、これはどうなのかな、と思っている。…うまく言えないんだけど、表現欲求が低くなる、のかなあ。わからない。どうなんだろう。

まあ、落ち着かずイライラしっぱなしだった時間を経たからこそ、こういう気持ちに至ったのだし、またジワジワと変わるんだろう…たぶん。とりあえず毎日を過ごす。目の前のことをやる。

勘だけで作った豆のサラダはおいしかった。豆と野菜の食感が楽しい。一緒に入れた人参は、ところどころ皮が厚くて苦いのがあった。
「まあいいか」と思いながら食べる。まあいいのよ。


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ちょっと心細い

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