見出し画像

眠らず走らず、ぼんやり歩く

家のものを買いに、いくつか先の駅に行く。
用事が終わったらご飯食べてさっさと帰るつもりだったのに、つい寄り道してしまった。古着屋…というか、地味すぎるリサイクルショップで、ものすごくかわいいコートを発見。しかし私は今コートを買う必要がないので「誰かヴィンテージ好きな人がこれを見つけて救出してくれますように」と思いながら、15時頃ようやく電車に乗って帰った。

しかし、楽しいことや目標に意欲的になる一方、このところの政治の動きを見ていると本当に気が滅入ってくる。
軍事費の拡大、増税、原発再稼働など、日本の行く先と、それと連動する自分の将来の生活を考えると、生きるモチベーションが全く上がらない。

「未来を信じよう!」という明るい気持ちはあれど、「未来に行くにつれて、経済や健康的な負担は増えるんだろうな」という気持ちも拭えないし、「声を上げないと」という焦燥感がありつつも、「もうどうにもならないでしょ」という諦めや疲れも、同じくらいある。
未来は不透明だが、負担が増えるのだけは確定している…というのが今の状況だと思うんだけど、こんな不穏な中、他の人はどうやって正気を保ってるんだろう。

中島らもの本で「何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける」というフレーズがある。
私は「ゴミクズみたいな日々」というほどの日はそんなにないけど、嫌な気持ちに苛まれた時、この言葉を思い出すと「まあ生きよう」という気持ちになれる。

社会的な問題に自分がどういうスタンスをとり、どういう行動をするかは、日常の延長で考えたら良いのだろう。
日常をやめない。まず足場を守る。好きなものに好きと言う、守りたいものを守る、そこから、手をつける半径を少しずつ広げる。

帰宅後、漫画を描く。
「もっと良くなるはず」という気持ちを燃やしつつ「こねすぎると混乱するのでほどほどでやめる」というバランスが大事。
なんだってそういうもんか。


今日の絵

手を着いたあと

全力でフリーペーパー発行などの活動費にさせていただきます!よろしければ、ぜひサポートをお願いします。