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あの人の背景

ワクチンの副反応の熱にてんやわんやな二日間だった。寒気がするのに汗だくになる、が、他に特に症状がないので、ポカリを飲みつつ、普通に仕事をする。

ワクチン、私は絶対打った方がいいと思ってるんだけどネットで見ていると、いろんな意見の人がいて考えさせられる。
例えば、子供への接種をためらう親の気持ちについて、私は子育て経験がないから微妙なニュアンスはわかってないんだろうなあ、とか。反ワクチンの人…とザックリ括っちゃうのは多分違くて、その中にも、いろんな事情の人がいるんだろうな…とか、とか。

もちろん、あからさまな“トンデモ科学”とか陰謀論的な言説には流石にドン引きしちゃうんだけど、ただ、こんなに長い間、同じ状況が続いていればトンデモの方が正しく見えるという気持ちもわからなくはないな〜と思ったりもする。
だからってそれを声高に言いふらしてもOKとは思わないけど、理屈じゃ解決できない現実より理屈の通った嘘の方がそれっぽく見える、という気持ちはちょっとわかる。

コロナ対策について、医療的なこととか、国の施策の至らなさとか色々な背景はある。けれども、一介の市民である自分に関して言えば、違う意見や環境の人について、思いやりを持つことも、ある意味で「対策」なんじゃないかなという気がしている。

マスクをしない(したくない?)人とか、ワクチンを打たない人とか、あちこち出かけちゃう人とかを「対策もしない奴ら!」と一蹴するんじゃなくて、まずは「何かあるのかな?」と思ってみる。
もちろん、ただのトンデモ論者だったりすることもあるけど、まあそればかりではないだろう、というような、見えない事情がある可能性に若干でも思いを馳せてみるというか。

その人のことを、人間であること以前に「敵だ」と認識すると、イライラが増幅していくんじゃないかと思う。

病気の伝染が起こるし「迷惑かけないでほしい!」という気持ちはあるけども、人を憎むことでコロナがいなくなるわけではないので…。その人がそう在る背景を考えると言うのは、割と大事なんじゃないかな…。

不安なものは不安だけど、無駄に敵を作るようなことはしたくないな、と思う。こういう状況だからこそ、なるべく清々しい気持ちで過ごしたいよね。


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別の箱の人

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