2人目 まるでドライバーの彼
2人目は、ペアーズで知り合った男性。
私の家から50㎞離れた所に住む、2~3歳上の実家住み、自動車メーカー勤務の彼だった。
私がペアーズ疲れをしてアプリをやめる直前に、やり取りが続いていた彼とLINEを交換した。
LINEでやり取りを始めて15日くらい。
私が高校野球の観戦に行ってみたかったので(アメトークで高校野球芸人をやってた影響)、自分から誘った。
予定の合う日がちょうど夏の高校野球地方大会の決勝と重なり、観に行くことになった。
◆はじめまして
近所の量販店の駐車場で待ち合わせ。
彼はワンボックスカーに乗ってやって来た。
運転席から降り、助手席のドアを開けてくれる、お姫様待遇。
(しかも車に乗るたび毎回しようとする。やらせてる感が嫌だったので途中で断った。)
彼の家-(50㎞)-駐車場-(50㎞)-球場
という長距離運転をしてくれた。
しかも下道で。
高速使わないのなんで?
高速代をケチりたいの?
と思ったが、自動車メーカーの元整備士さん(今は事務側に回った)と言っていたので、運転が好きなのかなと想像した。
試合前に球場近くの和食チェーン店でお蕎麦を食べた。
この日も私は少ししか食べれなかった。
初めての野球観戦はすごく楽しかった。
決勝戦はとても良い試合で、応援している高校が優勝し、知らないおっちゃんとハイタッチして盛り上がった。
真夏の球場の暑さはすさまじく、汗と一緒に化粧も滝のように流れた。
彼は、車の側で、上半身裸になってタオルで汗を拭き、慣れた手付きで新しいTシャツに着替えていた。
(自分だけ用意周到かよ。)
近くのスーパーで冷たい飲み物を買い、当県屈指の絶景スポットを見ながら休もうと言われた。
絶景スポット周辺を歩いていると、秘密のケンミンショーの撮影クルーがインタビュー良いですか?と取材許可を求めてきた。
私の想像だが、「〇〇県民は暇があると××に行く」なんて映像を撮りたかったにちがいない。
元来目立ちたがり屋の私なので承諾したいところだが、マッチングアプリで初めて会った彼と一緒にテレビに映ることが嫌だった。
当時の私は、知り合いにマッチングアプリユーザーだとバレたくなかったのだ。
こんなチャンス滅多にないのに・・・
残念ながら取材をお断りした。
夕日が美しく見えるベンチに腰を下ろしお喋りしていると、彼がそっ〜と私に近寄ってきた。
ゾッとし、私は彼との間にさりげなくトートバッグを置いた。
すかさず私は「駐車料金が気になるから急いで車に戻ろう」と何を今更発言をし、促すように駐車場へ向かった。
そして、帰りも下道で家の近所の駐車場まで送ってもらい別れた。
帰宅後、彼からお礼LINEをもらった。
私もお礼のLINEを返した。
「次は甲子園行こう」とメッセージがきたので、
解釈が難しいパンダがダンスしているスタンプを返した。
とても優しくて良い人なんだけど、キスできる?と聞かれたら、無理だと感じた。
何がどう無理か説明できない。
でも、これが俗に言う「生理的に無理」というやつか?
しかし、一時の気の迷いかもしれない。
2回目会ったら気持ちが変わるかもと考え、後日彼に誘われて遊びに行くことになった。
◆2回目のデートとその後
テレビで紹介されたスイーツを食べに行くという名目のドライブデート。
しかし、スイーツを食べた後、私の体調がどうしようもなく悪くなり、吐き気と寒気でデート続行不可状態となったので、途中で高速に乗ってもらい家の近所まで送ってもらった。
帰宅後、お礼と迷惑かけてごめんなさいLINEを送った。
翌日「かなり辛そうだったよ。大丈夫だった?またドライブ行きましょう。今日は仕事だった?」と届いた。
私が返信したのは5日後。
LINEを返す元気がなかった。
当時の私は突如訪れる体調不良の原因が分からず、相手にしんどい理由を説明できなかった。
だからデート相手は、自分が無理をさせたんじゃないかと心配したり、対処の方法に困惑していたと思う。
辛そうな彼女をどうすることもできない俺って・・・と。
そんな私自身も嫌で、誘われて嬉しいし、遊びにでかけたいし、ご飯も行きたいけど、いつ体調不良になるか分からない。相手に迷惑かけるかも、嫌な気持ちにさせたらどうしようと悩んでいた。
男性の一部の方には、女性ってよく体調不良でデートのキャンセルするよなとお思いかもしれませんが、、本当なんです!!!
よくあるんです!
急な体調不良が!!
生理周期考えながらデートの日程決めないといけないので、予定が合わないんです!!
あと、長時間拘束のデートはしんどい時あるんです!!
そういうことを察したり理解してくれる男性と会うと、救われた気持ちになります。
てか、好感度爆上がりのキュンキュンです。
話が逸れました。
2回会っても彼にはときめかず。
好きになりそうになかったので、返信する間隔を1日おき、2日おき、3日おき、4日おき、7日おきと、徐々にあけていった。
彼も流石に脈ないと思うよね?
私のスタンプを最後に終了。
当時の私はブロックという方法をとっていなかった。
相手に失礼だと思っていたので、出来なかったのだ。
フェードアウトの方がダメージ低い気がしてましだと思っていたけど、
ならさっさと斬ってくれ!となるか…うーむ。
そんな私も既読スルーされて、気付いたらブロックされてて傷付いたことがある。
会う日決めてからブロックは、ほんとやめてくれ。
せめてキャンセルの連絡してからブロックしてくれ。
人としてどうかと思うよ。ぷんぷん。
また話が逸れてしまった。
振り返ると、彼は優しい人だった。
今は結婚して素敵な奥さんができてそう。
と思うような男性でした。
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