マガジンのカバー画像

Leica M10-D

31
Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
¥2,000
運営しているクリエイター

#ズミクロン

ズミクロン愛、SLとM型ボディの比較において

単焦点レンズはできるだけ小さくて、地味なものがいい。 日々持ち歩いても、見た目にも写りにも飽きがこないようなもの。いや、地味なものは飽きやすい。実際自分は50mmで撮ることに、同じレンズで日常をひたすら記録することに本当は飽きているのではないか。 ライトルームに「ズミクロン」というキーワードを入れてみる。 何万枚もの写真がフィルタリングされて表示される。 50mmに飽きながら、ズミクロンに飽きながら、なぜこの同じレンズを人生で3回も買っているのだろうか。 たぶんその

有料
300

ライカの持つ真面目さをどのように崩していくか、ただそれだけが問題だ

瀬戸正人さんの写真展が東京都写真美術館(TOP museum)で開催されている。 シリーズの中にPicnic[1995-2003]という作品がある。代々木公園にいるカップルに声をかけて、その名の通りピクニックをしている姿を収めたものだ。公園の雰囲気は今とそれほど変わらないが、写っている人々に90年代という時代性を感じる。ファッション、メイク、それらから醸し出されるAKBでも欅坂でもなく、まだ”つんく”時代の雰囲気。(よく眺めると70年代や80年代の雰囲気も混在している。公園

有料
500

現行ズミクロンのフレアの出方

前回の続きです。 ズミクロン35mmというレンズのフードありなし問題について書きました。 フードをつけないと、光の進入角度が浅くなるため、フレアやハレーションが出やすくなります。 オールドのズミクロンは、このフレアやハレーションが盛大に出ることで有名。フレアを意図的に”味”として使うのは、シリアスな写真家からすると結構「ダサい」んだけど、場合によっては効果的なことも確かです。趣味写真の場合は好きならがんがん入れたって問題はないと思います。 今回は現行ズミクロン35mm

ズミクロン35mmのレンズフード、つけるかつけないか問題

ズミクロン35ミリのレンズフードをつけるかつけないか問題というのが存在するらしい。 今までは、レンズのフードはつけて使用してきた。 アシスタント時代に「プロは有害光をカットするために、フードをきちんと装着する」と師匠や先輩方に教わってきたし、そのようにするのが当たり前だと思ってきた。 しかし最近、ズミクロン35mmに関しては、つけなくても良いのではないかと思うようになった。 いや、正しくは、このレンズはつけない方向性もあるのだと。 フードの役割は主に2つある。

有料
300

ズミクロンについて

ライカと言えばエルマーとズミクロン。これについては多くで語られているので、僕が新たに語るべきことは何もないように思える。 それにしては随分背伸びしたタイトルで、個人的な経験からその魅力を少しでも描き出せるように。 フィルム時代は2ndを使っていたが、今回M10-Dにアップデートするにあたり、ズミクロンも新型にしてみた。 新型といっても現行は1994年の発売。僕がロックさえも聞いていない、米米CLUBやシャ乱Qやモーニング娘。の古き良き時代の製品だ。 光学設計は1979

有料
300