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Leica M10-D

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Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
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2020年8月の記事一覧

現行ズミクロンのフレアの出方

前回の続きです。 ズミクロン35mmというレンズのフードありなし問題について書きました。 フードをつけないと、光の進入角度が浅くなるため、フレアやハレーションが出やすくなります。 オールドのズミクロンは、このフレアやハレーションが盛大に出ることで有名。フレアを意図的に”味”として使うのは、シリアスな写真家からすると結構「ダサい」んだけど、場合によっては効果的なことも確かです。趣味写真の場合は好きならがんがん入れたって問題はないと思います。 今回は現行ズミクロン35mm

ズミクロン35mmのレンズフード、つけるかつけないか問題

ズミクロン35ミリのレンズフードをつけるかつけないか問題というのが存在するらしい。 今までは、レンズのフードはつけて使用してきた。 アシスタント時代に「プロは有害光をカットするために、フードをきちんと装着する」と師匠や先輩方に教わってきたし、そのようにするのが当たり前だと思ってきた。 しかし最近、ズミクロン35mmに関しては、つけなくても良いのではないかと思うようになった。 いや、正しくは、このレンズはつけない方向性もあるのだと。 フードの役割は主に2つある。

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ライカで撮るポートレート

ライカM型でポートレートは撮れるのだろうか? 普段、一眼レフやミラーレスでポートレートを撮っていて、少しでもライカやレンジファインダーに興味のある人は一度は思ったことがあるだろう。 それに対する巷の多くの回答は 「撮れるけど、撮りにくい」 である。 しかしポートレートには様々なベクトルがある。そして日本で進化しているポートレート、ポートレイト、あるいはポトレ、などと呼ばれるポートレートは少し特殊だ。カメラメーカーや、機材ファン、レースクイーンや、撮影会、地下アイドル

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背面液晶の無いカメラの本当の利点

背面液晶の無いカメラを使うメリットは、撮ってすぐに確認できないことである。 先に結論を述べましたが、これだけでは?だと思います。確認できないことは不便じゃないかと。ただし、ある側面では確認できないということが重要になってくる場合があります。そして、背面液晶を廃したデジタルカメラは、まさにそのような意図を盛り込まれて作られています。 今回は、液晶の無いカメラを使うことはどのようなメリットがあるのかについて考えてみます。 まずあなたは、デジタルカメラから写真を始めたデジタル

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