マガジンのカバー画像

Leica M10-D

31
Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
¥2,000
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

LeicaM10-DのJPEG感

JPEGの撮って出し、という言葉があります。デジタルカメラで撮影した写真を、無加工のまま提出することで、おそらくはアマチュアカメラマン、スナップ系の人によって造られた言葉です。 仕事として写真を撮っている人は、RAWデータから現像をして仕上げることが多いです。露出のコントロールが効くのと、高い画質を保持したまま写真を完成させることができるからです。 仕事でも、ジャンルによっては未処理のJPEGで納品するものもあります。例えば枚数を多く撮るような撮影、ライブ・舞台・スポーツ

ライカをカスタマイズする、無駄な装飾はせずにエイジングを促進するかたちで。

ライカ使いの数だけ、個体が存在すると思う。それは使ううちに使用者の癖や、環境が染み込むからだろう。大量生産された工業製品が主流の中で、そのようなカメラも珍しい。 ここまでくれば立派な信者だが、中古カメラ屋で、レンズなしのM型がずらりと並んでいる姿に萌える。あの景色はなんとも言えない気持ちになる。おそらく多くのユーザーに言えることだが、普段レンズを外すことはほとんどない。だからボディキャップを付けたボディというのは、買った時にしか(あるいは売るために手放す時にしか)見れない姿