永遠には無い美しさ

小さい頃、よく不思議に思っていた事がある

花はなぜ、一年中咲いていないのか。

皆が「綺麗」と言ってくれるのに

動物には花は生きるために必要な存在なのに

なんで頑張って咲き続けようとしないのか

花にもお休みする時間が必要なんだ

そう教えられた

確かによく考えてみれば冬は枯れている

また綺麗に咲くための準備なんだと

そう教えられた

19歳になった今、少し違うなと思う

一年中咲かないからこそ、花は美しい

ある一定の期間にしかその姿を見せないから

皆が「綺麗」と言う

もしずっと花が咲いていたら

人々は見向きもしなくなるだろう

「美しさ」は一瞬の感情だ

何かを見た瞬間、心に突き刺さる感情

勿論、段々と感じるものもあるけれど

「美しさ」は突然だ

「美しさ」は偶然だ

それでいて

「美しさ」は必然だ

見た者の心が動くであろうタイミングで

自然は己の自慢の姿を見せる

春、夏、秋、冬

人々は自然の変化で季節の移り変わりを感じる

同時に、時の流れも感じる

同じ瞬間なんて、二度と無い

全てが、それぞれの道へ進んでいる

前なのか、後ろなのか、横なのか

上か、下か、それとも斜めか

自然も、動物も、そして、人間も

始まりは突然で、終わりは一瞬で

あっけなくて、あっさりとしていて

でも、だからこそ「美しい」

昨日誰かが「綺麗」と言った桜の花びらが

今日は誰かに踏み潰されているかもしれない

いつ、どこで終わるか分からない

「美しさ」という恐怖に

皆、向き合っているんだ

私だってそうだ

いつか、この世界から居なくなる日が来る

それまでに幾度となく変化していく

それを受け入れなければいけない

そして変化する自分を信じなければいけない

そこに自分として、世界の一片として

存在するということを心に留めて

限りなく小さく、限りなく大きい

「私」という可能性に

fin.

ちょっと物書きっぽく書いてみました
永遠では無いことに美しさの価値があると
私は思います（何様だよ）
急に何言ってんだと思われるかもですが

みなさんに質問です。
永遠とは何だと思いますか？

私達が決して知りうることの無いもの
だからこそ魅力的に感じるのかも知れません

貴方はどう思いますか？
永遠は素敵ですか？
永遠は羨ましいものですか？