弁護士河瀬季@モノリス法律事務所

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「法律事務所」に「総合職」が必要な理由とは

モノリス法律事務所は、「弁護士」「事務局」に加えて、「総合職」という部署を持っています。この部署は、多くの法律事務所には存在しないものです。何故このような部署が必要なのか、「法律事務所」というものの機能から、説明します。 一般的な法律事務所の業務範囲とはまず、言うまでもない話ですが、「法律事務所」とは、弁護士が法律に関する業務を行うための事業体です。例えば典型的には、クライアントから依頼を受けて裁判を起こす、という業務です。 少しややこしい話になるのですが、例えば「裁判を

    • 企業法務弁護士に必要な「パス回し」のコミュニケーションと必要な能力とは

      はじめに全てに関して、あくまで当事務所(モノリス法律事務所)の場合であり、法律業界一般論や、企業法務一般論に関する記載ではありません。 コミュニケーションの基本 弁護士の業務、特に、いわゆる企業の顧問弁護士としての業務には、「企業の経済活動を法務面でサポートする」という意味で、いわゆる「コンサルタント」に近い側面があります。そして、この側面との関係で、アソシエイト弁護士には、「(一般的な意味での)弁護士としての能力」に加えて、「法務コンサルタントとしての能力」が必要となりま

      • 事務局(秘書・パラリーガル)の「キャリア」とは何であるか

        前提:「事務局」「秘書」「パラリーガル」という職種について法律事務所に所属する、弁護士以外のスタッフは、「事務局」「秘書」「パラリーガル」など、様々な名称で呼ばれています。これらは一応「職種」ではあるのですが、法律事務所業界全体を貫くといった意味で明確な使い分けがなされているものでは、必ずしもありません。そこでここでは、「法律事務所に所属する、弁護士以外のスタッフ(であって、モノリス法律事務所独特の職種ではないもの)、具体的には、いわゆる事務局・秘書・パラリーガル」を、単に「

        • 弁護士のキャリアと求められる能力:アソシエイトからパートナーまで

          ※全体に関する注記いわゆる企業法務系法律事務所である当事務所(モノリス法律事務所)の場合の話です。 年次はあくまで「一つの目安」です。もう少し細かい意味内容としては、「(次の段落との関係で)最短で上の階層に上がりたいと思った場合に、それでも必要となるケースが多い期間に関する、あくまで一つの目安」となります。 当事務所の場合、「この年次を超えても上の階層に上がらないこと、それ自体をネガティブに捉え、例えば退職勧告を行う」といった発想はありません。「どの階層の業務に楽しさやや

        「法律事務所」に「総合職」が必要な理由とは