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14日目・ジェンダーレスな日記

髪を切ってきた。今回もハンサムショートにしてもらった。美容院は大の苦手だが、髪を切るだけならすぐに終わるからそこまで苦痛に感じなかった。

髪を染める時は時間かかかるから美容師さんがすごい話しかけてくる。通信制だと言うと向こうも話に困るみたいだから、最近は必ず本を持っていくようにしている。

髪を切ったり、染めたりしている様子を見るのが好きだ。しかし私の意思に反してその様子は「暇をしている」と受け止められ、雑に話題を振られる。「今日はおやすみですか?」毎日休みみたいなものだ。

髪の毛はサッパリして、ドライヤーも楽になった。その分首が寒くて仕方ない。完全に盲点だった。冬に首を顕にしておくのは良くない。信じられないくらい体温が吸われる。肩も凝る。

私はこの髪型が好きだ。似合ってるか似合ってないかは正直よく分からないんだけど、かっこいいから好きだ。ハンサムショートにスカートを重ねるのもめちゃくちゃ可愛い。でこぼこなファッションを楽しめるのが良い。

幼い頃は純粋に、男性に生まれただけでスカートというおしゃれの選択肢を排除されるのは嫌じゃないのかなと思っていた。時代が変わってきている事が、私は凄く嬉しい。着たい人が着たい服を来たらいい。好きな口調で喋れば良い。多様性が認められるようになって、この先色々な生き生きとした人と出会えると思うとすごく楽しみなのだ。

可愛い服もかっこいい服も好き。どっちも着たい。私が着たいと思う服は割とユニセックスで展開されているものも多くて、性別問わず着たいものが着れるっていいよね!と頷きたくなる。

最近はキャンメイクの二重ライナーに、「メンズメイクにもオススメ!」とPOPが付いていて嬉しくなった。なんでか分からないけど、男女互いにできることの幅が広がっていくのを見ると嬉しくなる。CANMAKEのキャッチフレーズも「女の子って本当に楽しい!」から「かわいい!に出会える」に変更になっているらしい。

なんでこんなことを女性だからってしなくちゃいけないんだ!と化粧を始めた当初はめちゃくちゃキレてたんだけど、いざ数ヶ月も経つとかなり綺麗に仕上がる様になって「こんなに顔が整うなら、興味ある男性はやったら?!」の気持ちの方が大きくなっていた。マジで化粧ってすごい。ほんとに顔が変わる!

自分らしくいられるって本当に楽しくて、好きなテイストの服を来たり、涙袋5倍くらいに盛ったりするのは人生を彩るスパイスになってくれる。

多方面の憧れを取り入れて、自分なりに形を作ってみる。それで満足する。そういう生活が出来ていて、つくづく幸せだなと感じる。

通信制に通っていて、化粧もスカート丈も髪を染めても何も言われない、なんなら先生が気づいて褒めてくれるみたいな環境に身をおけたのは本当に幸運だったと思う。

義務教育の頃とは違うのだ、みんなが一緒である必要なんて全然ないんじゃないかって、凄く感じられるようになった。見た目を変えるのは気分転換にもなる。新しい自分を見られると楽しい。この先も、できる限り多めの自由を手に入れられる場所に身を置いていきたい。のびのびと出来ることが私の生きやすさに大きく関わっていると感じるからだ。

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