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基層文化

またしても更新に間隔が空いてしまった。
反省反省

今日は自分が大好きな福助について、昨日友人から聞いたナイスな単語”基層文化”をもとに説明しようかなと思う。

基層文化についてGoogleで検索してみると
「基層文化は、いわば論理以前の思惟によって支えられ、それが具現化したものである。 高度な価値創造の成果である表層文化、あるいは、いわゆるハイカルチャーとは異なり、素朴で日常的、集団的、また類型的な文化であり、伝承性の濃厚な文化である。」
ってウィキペディアに書いてあった。

自分が昨日聞いた説明とほぼ一緒だし、この説明で自分は理解できた
要は何か物(あるいは思想や体系 )があったとして、それを論理的に理解する以前の段階で体感的に理解しているようなもののこと。
福助なんかはまさにこれなんじゃないか、と思ってる

日本人ならみんな福助は知ってる。
名前は知らなくても、見たら「あ〜、これね。」ってなる。

でも、じゃあ福助の背景には一体なにがあるの?って聞かれると殆ど誰も答えられない。何であの見た目なのか、物が持つ意味は何なのか
わかってる人は少ないと思う。
これこそが基層文化(多分)で、面白いのは日本はそれの塊みたいな国だってことが留学を通してわかった。

例えばお祭りなんて日本人なら誰でも知ってるし、神輿のこともみんな知ってる。でも、神輿が結局なんなのか、何故、何処に神輿を担いで行ってるのか知ってる人ってかなり少ないんじゃないか。
そう思うとかなり面白い
誰もなんでか分かってないけど一生懸命楽しそうに神輿を担いでいるんだから。

多分日本って本当にこんなんが一杯あると思う

存在の意義を理解していないのに存続させようとするのは無理がある話で、これが日本で昔ながらの文化がドンドン消えていってる理由でもある。
だから状況としてはネガティブな訳だけど、個人的にはかなりポジティブに捉えているところがある。

理由は、基層文化のものって深掘りしていくと面白いものばっかりだから。

話を福助に戻すと、自分は福助のあの愛くるしい見た目が大好きだ
舐めた顔が最高に面白いと思う。
ファンクショナルな目的があるわけでもないのに、無駄に凝った造形も好き
好きが理由で福助の背景も調べたし、背景が理解できたらより面白くなる。

日本の基層文化に当たるものは先人が実は大事にしてきたもんだから、とても手が凝っている。
だから少しでも興味を持って背景に踏み込むと、その奥深さに驚く。そしてさらに好きになる。
だからポジティブでいられるんだ。
知っていく先に待っているのが理解で、感動だから

それにさっきの神輿の話だけど、なんでか分かってないのに皆んなが熱狂的になれるってのも大きいと思う。
僕らが真面目だからなのか、ちゃんとここまでは引き継いでこれた
もちろん消えてしまった文化もあるけど。

結局基層文化に対する一番効果的なアプローチは、それが当たり前じゃないと感じるようになることだと思う
「あれ、そういやこれってなんで〜なんだ?」って疑問を持つことが大きな一歩めになる
義務的に「〜の文化を保存しないと、皆んなに知ってもらわないと、、」って堅苦しく言われても、より難しくなっちゃう気がする。
「福助って見たことはあるけど、よーく見ると面白い形してるな」って一言目が重要だ

当たり前の感覚を少し外して、全部初めて見た気で物を見れるようにしたい


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