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キムチ鍋とバスボール

キムチ鍋の材料を買うためにスーパーに寄った。

仕事が終わり、作る気力も食べる元気もなかったわたしを見て夫が「今日は俺が作る。何が食べたい?」と言ってくれたから。

普段は「娘が食べられるかどうか」を考慮してメニューを決めるのだけど、本当に今自分が食べたのはキムチ鍋だったから、キムチ鍋と答え、娘の分は小さな鍋で別の味付けで作ることにした。

保育園帰りいつものスーパーへ。
塩分は気にせず、"赤からの鍋の素"を買う。いつもは180gを分け合う肉も、今日は600g買う。

楽しく買い物して帰宅した。料理をしてもらってる間に娘とお風呂に入り、きれいな体でお腹いっぱい食べて就寝、の予定だった。

帰宅後、娘は「今シャワーしない、遊ぼう」と言う。
仕方なくお風呂を諦め、折り紙やピアノで遊んだ。でも、その間中ずっと娘は何か言いたげな顔をしていた。

話を聞くと、0歳の次女を抱っこしながら遊んでいたことが不満だったらしい。不満に思う気持ちは分かるが、なんだかわたしも疲れてきてしまった。

その時点で20時。いつもならそろそろ布団に入る時間なのに、ご飯もお風呂も終えられていない現実が嫌になった。

でも、この空気のまま今日を終えてはいけない気がした。一日くらい寝るのが遅くなったって、今後の人生に何の影響もない。何も影響がないなら、笑って今日を終えたかった。

平日は湯船に浸からずシャワーで済ませることが多いが、娘の大好きなバスボールで遊ぶためにその時間からお風呂を掃除し浴槽に湯を張った。

バスボールのおかげで娘は元気になり、わたしのどんより気分もどこかへ行った。

お風呂を上がった時点で21時。そこからキムチ鍋をお腹いっぱい食べる。水餃子とお肉と野菜をいっぱい入れて、締めのうどんまでしっかり頂く。

いつもの夜ご飯よりも楽しくていっぱい笑えたのは、時間を気にする脳を手放せたからだと思う。

結局、布団に入ったのは22:30。
お腹いっぱいのまま、楽しい空気のまま。

時間通りに動けなくてモヤモヤするくらいなら、時間なんて気にせずその瞬間を楽しめる人でありたい。

夜のテンションもあってか、昨日のキムチ鍋が楽しすぎた。お酒は飲めない下戸だけど、呑んでるような気持ちになった。

そんな姿を横目で見つつ、次女は大きなあくびをしていた。


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