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2021/06/22

「ファスト映画」というものが問題になっているそうですが、最初この「ファスト映画」ってなんなのかわかりませんでした。
映画のあらすじというか、要はネタバレを動画にしたもので、10分程度にまとめられているというもので、長時間の映画が短時間で内容が分かるようにまとめられているので「ファスト映画」というそうです。
これが、最近YOUTUBE上に多数アップされていてその再生回数から見て、本編が見られなくなることによる被害の総額を956億円程度と推定されているそうです。
この手のものって以前から動画ではないにしてもHPやブログなどで映画のネタバレになるようなものを掲載しているサイトなどは少なからずあったように思います。
これは、映画に限った事ではなくて、小説や漫画、ゲームなど様々な著作物に当てはまる問題のような気がします。
これが、問題になっているのは短期間に多数のものがあげられたという事もあるのでしょうし、無視できないほど視聴されているという事でしょう。
ただ、ネタバレ自体は法律に引っかかるのかどうか気になって調べたのですが、弁護士がこのネタバレの問題について書いているサイトを何件か見たのですが、ネタバレをする事は今の法律では違法にならないという事のようです。
とはいえ、日本では法律違反ではないですが、海外だとわかりません。「ファスト映画」の対象が日本映画だけではなくて、海外映画も対象となっていますし、ネットで世界中から見れるわけですし、どうなるかはわかりません。
まあ、現時点では報道によると、ネタバレ部分ではなくて、「ファスト映画」の動画で許可なく映画の画像や動画を使っている部分に関しては違法性がある為、そこを焦点として法的手段に訴えるという事のようです。
それにしても、あまりにも、やり方がえげつないですよね、片っ端から作っていって根こそぎ利益を奪い取ろうとしているような感じですし、ある意味人の褌で相撲を取っているようなものなのに、それによって莫大な利益を得ているかもしれないというのも問題だと思います。
少なくとも、こういう「ファスト映画」みたいなものを作っている人は映画が好きな人とは思えません。

おそらく、この様に大問題になっていくと規制される方向で進むのでしょう。そうなった場合、動画サイトなんかはAIで著作権違反の動画を検知しているという事ですが、果たして、レビューとあらすじネタバレ動画とを区別して検知できるのかな?と思います。となると、そういったものすべてが衰退していく可能性もあるんじゃないかと思います。
そうなったら、映画だけにとどまらないでしょうし・・・
そうなる前に、もう、こういったもののルールを明示してしまった方がいいんじゃないかと思います。
今までこういったものはあえて、ルールを作らずに常識の範囲内というかマナーの問題としてきた部分があると思います。同人誌の二次創作の問題でいうところのグレーゾーンに近いんじゃ以下と思います。
ただ、今は時代が変わっていて、そういったものでも注目を集めればとんでもない利益を得る可能性があります。
そうなってしまうとどうしても、良心に訴えてっていうのは無理になってしまいます。
なので、今はやっていい事と悪いことの明確な線引きが必要なんじゃないかと思います。

個人的には「ファスト映画」みたいなものがこんな問題になるくらい見る人がいるのかわかりません。ネタバレだけ見てみた気になるのって意味があるのかなって思います。


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