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2021/09/27

偽の版画を制作販売した疑いで画商と作家が逮捕されたそうですが、これって結構前に騒ぎになっていたものですよね、それこそかなりの数が市場に流通していたそうで、この事件の調査委員会が調べたところ民間の専門機関「東美鑑定評価機構」が鑑定した版画の6割が贋作と確認されたそうです。
こうなってしまうともう素人には分からないですよね、鑑定されて本物となってされていたら、それを信じてしまいますし、ましてや、有名百貨店が売っているのなら偽物のはずがないっていう風にみんな思っていると思いますし。
ただ、なんかしっくりこない部分もあります。
まあ、こういった偽物を作ったり、わかっていて販売する人たちは許せないのでどんどん捕まえて撲滅してほしいのですが、こういった美術品みたいなものは、なんか、騙されたほうが悪いみたいな風潮があるように思っていたからです。
その最たる例みたいなものがなんでも鑑定団で、あの番組って家にある価値のわからないお宝を鑑定するというよりもどちらかというと本物と思っていたのに偽物をつかまされていた人を笑いにつなげるような部分が大きいと思いますが、見ている限りでは、偽物をつかまされて怒るというよりは真贋を見抜けなかった自分が悪いとか、騙された自分が悪いとかいう反応ばかりですし、見ている方も同じような感じで見ているんじゃないかと思います。
そう考えると、今回の事件も同じようになってもおかしくはなかったように思えますが、やっぱり、有名百貨店が関わっているのが大きいからなんでしょうかね。
もし、これが、販売したのが個人の古物商とか画商であったのなら、事件は闇の中だった可能性もあるのかもしれません。
ただ、この事件で鑑定は絶対ではないというのがよく分かったので、こういったものは投資目的にするものではないとつくづく思います。



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