2021/01/29

菅首相の国会答弁での発言が批判を浴びています。
コロナで経済的に困窮している人に対しての政策についての発言で、定額給付金は給付しないと明言し、政府には最終的に生活保護があり、セーフティーネットを作っていくのが大事という事を言ったそうです。
言わんとしている事は分からないでもないですが、生活保護が前提となるとちょっと違わないかな?と思います。

自分は昔、生活保護って簡単にもらえるもののようなイメージを持っていました。
例えば仕事がなくなって、働く場所が全然決まらないで食うに困ったら簡単にもらえるものというような風に思っていました。
ただ、自分の親がたまたま、地元の町会で民生委員をお願いされたこともあって、ある程度自分も生活保護に対する知識を得てくるとそんな簡単なものではないというのが分かり、考えを改めました。

そもそも、生活保護を受けられる条件というのが、基本的に自分の財産というものがなくて、生活できずに困っているという事になります。

具体的に言うと、財産がないという事は
 ・預貯金がない
 ・土地、家などを持っていない
という事になります。
もちろん、車なども財産となるので基本的に認められません。
また、借金がある場合は自己破産をするなどして清算していなければなりません。

家を持てないという事は、当然、借家に住むという事になるのですが、こちらは生活保護とは別に住宅の為の手当てが支給されるそうですが、上限があり、当たり前ですが、いいところには住めません。
医療も健康保険証をもてずに医療券というものが配られ、指定病院でしか受診できません。
また、収入と支出を報告しなければならず、報告しなければ不正受給を疑われ、最悪受給停止なります。

今回の話だと、定額給付金ってあくまでコロナにおいての一時的に困窮したりした人を助ける目的だったり、経済を停滞させずに回すためだったりというもののはずなのに、意地悪くとらえると、そこまで追い詰められないといけないのか、と言いたくなります。
というよりも、首相は生活保護のもらえる条件を分かっていていっているんでしょうか?そういう人が多くなってもいいって事でしょうか?
うーん、わかりませんし、野党もそこを突っ込めよと思います。

コロナの時短営業の自粛要請の協力金として、店舗には一律で1日6万円支給されるという事ですが、逆にそちらの方が儲かるという事例もあるそうです。
そういえば、ちょっと前に見たテレビで焼き鳥やの店主が1日の売り上げ目標が大体5万円といってましたから、小さい、家族経営のところでは儲かるという事例が多くなるのでしょう。
ただ、大きい店舗になるとそうはいかないはずで、全然足りないという事になります。
国民全体の協力でコロナに立ち向かっていかなければならないのに、不公平感があってはお願いを聞かなくなる人が多くなるんじゃないでしょうか?


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