2024/07/23
7月19日に突然全世界のPCにブルースクリーン障害が発生して、あらゆるシステムがストップするといった事態が起こりました。
航空業界ではアメリカン航空やデルタ航空では早朝から運航を見合わせる事態となったそうですし、トルコ、ドバイ、オランダなどでも障害が発生して、世界で3300便以上が欠航したそうです。
日本でもJALが航空券の購入が出来なくなるといった障害が起きたようです。
このほか、海外ではTV放送がストップしたり、銀行や病院、ホテルや株式市場など多くの業務が出来なくなるなるなど、障害が起きたPCを使っていたシステムが動かなくなっていまった為、市民生活がストップするような事態が起きてしまいました。
日本では、USJでレストランやショップでレジでの会計ができなくなるという事態が起きていたそうですし、マクドナルドがレジを利用できないといった事態もあったそうで、そのほか、配送センターやコールセンターの業務がストップしてしまうというような事も起きていたという事です。
この原因はどうやら、クラウドストライクというPCのセキュリティソフトの会社が出したアップデートファイルだったようで、担当が検証をしないままアップデートファイルをリリースしてしまったともいわれていますが、そのファイルによってこの会社のソフトを導入していたPCがブルースクリーンの障害を起こしたという事のようです。
現在はクラウドストライク社も復旧の方法を謝罪とともにリリースしているようですし、マイクロソフト社も復旧用のリカバリーソフトを配布しているという事で、事態は収まったという事です。
当初は、世界を巻き込んだ大規模ハッキングも疑われたようですが、原因は一社のケアレスミスによって全世界の業務がストップするというような事態になったのは恐ろしい事なんじゃないかって気がします。
マイクロソフト社によると、被害にあったのは全世界で850万台のPCだそうで、これは全体の1%くらいなんだそうですが、逆に考えると、1%程度でこの騒ぎだったら、さらにシェアがある会社が同じような事件を起こしたら、これ以上に酷い事となってしまうって事なんですよね。
しかも、今回の事件で原因が公表されましたが、悪意を持って同じような事を引き起こそうとする人も出てくる可能性もあるんですよね。
そう考えると、ますますサイバーセキュリティの重要性が高まると思いますが、日本ってなかなかこういった事は理解されないという感じがしますが、大丈夫なのかなと心配になります。
今は、社会インフラを含めて多くの業務がシステム化されて便利になっていますが、これだけの事で、何もできなくなるという危険があるって事なんですよね。
普通の会社とかならともかく、病院のような命にかかわるようなところが業務が出来なくなって取り返しがつかない事になる可能性もあるわけで、これからはこのような障害が起きた時の対策も必要なんだろうなって気がします。
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