2021/02/18

東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長が森前会長に代わって橋本聖子氏に決定しました。
私はこの決定でいいのかどうか少々疑問に思います。
まず、森前会長の発言が問題になって辞任しましたが、これがメディアリンチと呼ばれるくらいに執拗な個人攻撃を受けての事でした。
そもそも、不用意な発言ではあるものの、全文を読めば少なくとも、世間で騒がれているところの女性蔑視を意図した発言ではないという事は分かりますし、何よりも、そんな公の場で女性蔑視をするような人ならば女性を虐げるような行動をとったり、接した女性も蔑視されているなら感づくと思うのですが、そういう話は出てこないみたいです。それなのに、個人の人格まで否定するような、攻撃とも言っていいことを個人どころか、家族にまでするようなことは、行きすぎだと思いますし、正直言って怖いです。
その後任という事で、橋本氏は早くから名前が挙がっていましたが、同時に7年前に起こしたキス事件も持ち出されていました。
橋本氏に決まれば更にこのことについて森氏と同じように攻撃されるのは容易に想像できます。現に某週刊誌の今週号の広告にはでかでかと載っていました。
つぎに、橋本氏は五輪担当大臣という立場でありましたが、会長に就任するときには辞任しなければ、という事は決まる前から言われていました。
はたして、キャリアをなげうってまでやらせるものなのか?って疑問もわきます。これを決めた理事会はどう考えていたのでしょうか?
確かによく現状を理解している人物かもしれませんが、それは五輪担当大臣という立場からではサポートできなかったのか?ただ、会長さえ決めれば、という考えが透けて見えるような気がします。
大体、会長が橋本氏で何もせずとも理解している人であったとしても、五輪担当大臣は代わる訳で、丸川氏が後任という事ですが、私にはオリンピックに今まで携わってきていたイメージがありませんが、大丈夫なのか?と思います。
五輪大臣も組織委員会の会長以上に重要なんじゃないかなと思うので、他の候補者がダメだった時の最終手段であるべきだったと思いますし、大臣を辞めてもらうという事は相当な事ですし、党も議員もやめなければっていう人もいるみたいですし、そこまで強いてやってもらうというのを、どう考えて決めたのか気になります。
なんか、女性差別と叩かれたから、女性を据えた、って見えてしまうんですよね。
決まったからには開催に向けて頑張ってほしいのですが、また、過去のスキャンダルをほじくり返して、同じようにメディアリンチをしないで欲しいと思います。
今は、コロナを封じ込めるのが大事だから中止にしろという報道が多いですが、緊急事態宣言で、多くが自粛となった時はコロナの被害よりも経済的な要因で自殺する人の方が多いのだから、経済を優先しろという報道が多かったです。こうしてみると一貫性がなくて、全く筋が通らないように見えるのです。中止しようが開催しようが批判一色になるのでしょう。
なんか、今の状況は国の状況を混沌とさせたいんじゃないかとさえ思えます。


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