見出し画像

誰かの、

ここ数日の、とめどなく溢れてくる言葉を止める術を、ぼくは知らない

ずっと何か大きな感情と一緒に過ごしている
さびしい、だけでは言い表せなくて、虚無、だけでも違くて、空っぽ?みたいで、心のどこかが欠けたみたいな、そんな感情

そんな欠けた心からとめどなく言葉と思い出が溢れてきて、泣きながら朝起きて、日常に戻ってきてしまったことを実感すると、余計にその大きな感情が爆発するような、そんな、

誰かの、当たり前や日常になった生活に、自分の存在があったことに、寂しさを覚えた
そして、ぼく自身の当たり前で、日常になっていた非日常の中にも、彼らの存在があって、無情だ

つながる、ってそういうことなんだろうな、と思った
一人になった帰り道に

時間を共有して、
朝起きて、寒いねなんて言って、
同じものを食べて、美味しい、って言い合って、
同じ景色を見て、眺めたその時間が、
同じ方向を見続けて、走り続けて、駆け抜けて、
他愛無い話で笑い合って、

一人じゃ、違った

誰かの、記憶の中に、ぼくが鮮明に残されたことが、
ぼくの記憶の中に、彼らの存在があることが、

生きる意味なんだと思った

今はもう非日常になったしまった、あの夢のような日常が、とても恋しい

どうしてあんなにも、
どうしてこんなにも、

縋ってしまうくらいに


まだ、これから先も、誰かの当たり前になる日常の中に、ぼくが生きているんだと思う

あぁ、さびしいなぁ、戻りたいなぁ、
でも、進まなきゃいけないなぁ、

まだ、とめどなく溢れてくるこの感情を、言葉を、止ませる術をぼくは知らない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?