人はどうして不安になるの?不安や心配ごとを軽減する『セルフコンパッション』という考え方。



不安や心配ごとは日常生活において切っては切れないもの。ですがその不安の種が育ってしまうと、起こらない出来事を想像して必要以上にストレスを感じたり、夜に眠れないなどの症状が出てくる場合もあります。

私自身、小心者の心配性。仕事や人間関係で不安の種を自ら育ててしまうタイプです。今までたくさんの書籍や情報を参考にしながら、不安や心配ごととの付き合い方について考えてきました。今日はそんな私が、実践して効果を感じた不安や心配ごととの上手な付き合い方や不安感の意味についてお伝えしていきます。


私たちは大昔から不安と共に生きていた?不安感の意味とは。


そもそも私たちはなぜ、不安を感じるのでしょうか?
 
「進化心理学」という学問では、人はみな不安によって動くと言われています。「不安」という感情が、行動を起こす原動力となっているのです。
 
たとえば、不安があるからこそ何かを警戒したり、そこから逃げるといった防衛を行うことができます。また逆に、不安の要因に立ち向かっていったり、解決のために奮闘することもできます。このように、不安という感情は私たちの行動と密接に関係しています。この心のメカニズムは旧石器時代から全く変わっていないと言われており、根本的に私たちは不安と共に生きているといえるでしょう。
 
その感情自体に大きな意味を持つ不安感。だからこそ、それを無くそうとするのではなく「どう不安や心配ごととうまく付き合っていくか」と考えることが大切。行動を起こすための武器ともなり得る感情。それをうまく利用し、不安や心配ごとに呑み込まれてしまわぬよう、適切に対処する方法を知っておきましょう。


 

不安や心配ごとを抱えやすい人の特徴。不安の種を自ら育てていませんか?

 


不安や心配ごとを持つことは、人間に備わった共通の事実……。ですが、その不安感を抱きやすい人がいることも事実。私自身も、とっても心配性でビビりな性格です。些細なことで落ち込んだり、細かなことを気にしてしまうことは日常茶飯事。
 
自分を客観的に見るためにも、まずどんな考え方が不安や心配ごとを抱え込むことに繋がりやすいのか考えてみましょう。
 

1、 責任感が強い


「あれも、これも自分でやらなくちゃ」そう思って、気が付くとキャパオーバーに……。まじめで頑張り屋さんの人は、与えられた仕事に対して真摯に向き合うあまり、一人でなんでも解決しようとしてしまいがち。「これは本当に自分一人がやらないといけないことか?」と自分に問い、必要以上に責任感を抱え込まない。誰かに相談・依頼するなど意識的に責任を分散することも大切です。

2、 考えすぎる


過去にあった出来ごとを思い出して「大丈夫だったかな?」と心配したり、まだ起こってもいない出来ごとを考えて不安になったり。自分のなかで考えすぎることで、不安の種がどんどん増えてしまうことも。そんなときは、心配ごとを一旦紙に書き出すなどしてアウトプットしてみましょう。客観的に捉えることで、考えるべきことを取捨選択しやすくなります。


3、 自己肯定感が低い


自己肯定感が低いと物事をネガティブに捉えやすくなったり、「自分には出来ない」と問題を解決することへの意欲事体も低下する場合が。些細なことでも、小さな成功体験を重ねることで少しずつ自己肯定感は上がっていきます。「週3回は自炊しよう」「今月は1冊本を読もう」などスモールステップで取り組めることを考えてみましょう。

4、 完璧主義


目標を高く持つことや、物事に対して真摯に向き合うことはとても素敵なことです。ですが、できなかったことに対して必要以上に自分に厳しくしてしまったり、慢性的に不満を感じてしまう場合、心もネガティブに……。思うような結果が得られないときは、後半で紹介するセルフコンパッション等を用いて自分を責めずに労わるようにしてみましょう。

5、 休むのが下手


いつも、何かしなければならないような、そんな気持ちで日々過ごしてはいませんか?また、実際に休息を取る時間は確保できていますか?どんなにタフな人でも適切に休息を取らなければ、心も体も疲弊してしまいます。意識的に生活のなかに、休息の時間を取り入れることが大切です。

参照:不安になりやすい人はどんな人? | しっかり者ほど不安を抱えやすい...「考えすぎ」から解放される5つの方法 | PHPオンライン衆知|PHP研究所
 

心配し過ぎる自分を解放する。「セルフコンパッション」という考え方

 


「セルフコンパッション」という言葉をご存じでしょうか?自分(self)への慈悲(compassion)を意味し『自分自身に対して、大切な友人に接するように接する』という心理学をもとにした考え方の一つ。
 
心配ごとや不安で胸がいっぱいになったとき、こう自分に問いかけてみてほしいのです。
 
「もし親友が、今の自分と同じように悩んでいたらなんて声をかけるだろう?」
 
想像してみてください。
 
労わりや共感、励ましの言葉を優しくかけてあげるのではないでしょうか。言葉だけではなく、美味しいものを食べに行くことを提案したり、ちょっとした心の和むプレゼントをしてみたり……。きっと、そんなふうに接するはずです。
 
それをそのまま、自分にもしてあげてみてください。不思議と、不安感でいっぱいになっていた心がほどけていくのが分かると思います。
 
これは決して、「自分を甘やかす」ということとは違います。自分に対して上記のように接することで、心が安心してきます。心が安心すると、悲観的に捉えていた現実を冷静に捉えられるようになったり、また頑張る気力も沸いてくるもの。そうして初めて、心配ごとや不安感に飲み込まれずにいられるのです。
 
私自身も、冒頭にお話したように些細なことで不安になりやすいタイプです。ですが、この方法を知ってから、気になることが頭に浮かんで胸がドキドキするとき、必ず自分に労わりの声かけをするようになりました。「大丈夫?自分ばかり責めちゃだめだよ、それは違うよ」「よくやってるよ、出来ないことがあるのはみんな同じだよ」等。


すると不安の種はそれ以上大きくならず、感情に飲み込まれることが減り余裕を持って考えられることが増えました。
 
外部からの情報を遮断でき、リラックスできる入浴時などに一日を振り返って、こんな声かけをするのも、とても心が落ち着くのでおすすめです。もちろん、声かけは心のなかでOKですよ。

参照:書籍『セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる』著クリスティーン・ネフ


心配ごととうまく付き合うことで、挑戦できる自分になる

 
心配ごとが多いと現状維持をすることに必死になり、視野は狭まって新しいことに挑戦する機会を恐れてしまったりします。まさに私がそうでした。
 
ですが、セルフコンパッションを実践しながら、少しずつ心配ごとや不安とうまく付き合えるようになってくると、新しいことへ挑戦したい気持ちがむくむくと湧いてきたのです。
 
そんなとき何気なくしていたネットサーフィン中に、オンラインキャリアスクールSHElikesに出会いました。SHElikesは女性のためのオンラインスクールです。webデザインやライティングなど、30コース以上の学習動画コンテンツが用意されており、全てのコースが学び放題。

当時、やりたいことがハッキリしていなかった私でしたが、たくさんあるコースをつまみ食い受講できることに興味をもちました。「自分を変えたい。新しいことに挑戦してみたい!」そう思い入会を決意。様々なジャンルのコース受講をし、今では特に興味を持ったライティングとWebデザインを学んでいます。

勉強をしていくうちに、新たな心配ごとや不安が頭に浮かんでくるときもあります。私も実際、SHElikes内で行われているコンペで不採用が続いたときや、思うように課題を完成させられないときなど、辛くなった時期もありました。

ですがSHElikesではコミュニティが活発で、同じように頑張る受講生の仲間と横のつながりを持つことができます。twitter上で受講の悩みやつまづきを呟くと、共感や励ましのメッセージをくれる同じ受講生がいます。セルフコンパッションを使って自分自身に労わりの言葉をかけることも有効ですが、やはり誰かからの温かい言葉は一段と心に元気をくれるものです。Twitterで#シーライクス#she捗といったタグで検索すると、受講生の頑張りや交流の様子が見られるはずです。
 
もし、「新しいことには挑戦したいけど、不安もぬぐえない……」そんなふうに思っていても大丈夫。私も入会をすぐに決断できたわけではありませんでした。

SHElikesでは入会前に無料体験レッスンを受講することができます。気軽にオンラインで参加することができ、私も入会を悩んでいたとき無料体験レッスンを受講しました。その際も、無理な勧誘やしつこく宣伝をされることなく、きちんと考える時間を持つことができました。

自分でゆっくり考える時間を持てたことで、私は入会を決意しました。入会後は地道にライティングとWebデザインの勉強を重ね、少しずつ自分の制作物で報酬をもらえるようになったのが最近です。もし、あのとき新しい挑戦をすることへの不安感を拭えないままでいたとしたら……。今の私はいないのだなと思うと、本当にチャレンジして良かったなと思っています。

料体験レッスンはこちらから

最後に


人間にもともと備わっている「不安」という感情。それは、自分に行動を起こさせるエネルギーにもなります。うまくこの感情と付き合い、新たな一歩を踏み出してみませんか?



この記事はオンラインスクールSHElikesのライターコンペのために執筆した記事です。

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