見出し画像

甲状腺とPCOS疑いのはなし【不妊治療】【甲状腺機能低下】

 
 わたしは、今回の妊娠に至るまでにクリニックに通院し不妊治療を受けていた。

 流産を経験したあとにクリニックに通い始めたのだが、はじめは「念のために検査だけでも…」というようなライトな気持ちだった。というのも、流産とはいえ、一度妊娠しているため特段問題はないだろうと若干高を括っていた。

 最初の検査は様々な血液検査を行い数万円かかったが、クリニックの先生から東京都は不妊治療の検査等に上限5万円の助成金(東京都特定不妊治療助成)が申請出来ることを教えてもらい、思い切って受けることができた。

 実際、数万円も検査に使うのは結構切羽詰まってからじゃないと重い腰が動かなかったなと思う。しかし、不妊治療に関しては出来るだけ早く妊娠の妨げとなっている要因が分かった方が妊娠しやすいことは周知の事実であり、助成金がなかったらいろんなことが遅れ遅れになってしまっていたはずだ。助成金のことを教えてくれた先生に感謝感謝…。
(助成金申請後に審査があり、実際お金が振り込まれるのは半年近くあとのようです)


 そして、この不妊治療を始めるにあたって受けた検査で早速私は2点に引っかかる。

 まず、卵巣に未成熟の小さな卵胞がたまりがちになっており排卵しづらそうな体質っぽいこと。
 卵巣の様子だけをみるとPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)っぽいけどホルモン値などに問題はなくこちらの診断はつかないとのことだった。
 今思えば、25・6歳までずっとかなりの生理不順で3か月以上生理が来ない事もあった。そのため低用量ピルなんかも愛用しており、このせいだったのかと合点がいった。

 生理ってストレスやダイエットなどいろんな原因で前後したりするし、当時わたしは夜勤もやっていたので不規則な生活のせいで生理も安定しないのだと思っていた。
 先にも書いたが、低用量ピルも内服していたため婦人科にも定期的に通っていた。その時、特に卵巣のことなど言われたことが無かったため「今まできちんと婦人科通ってても、不妊治療を始めないと分からないことがあるんだな」と若干途方に暮れたような気持ちになった。


 そして次に甲状腺の数値が少し悪いということ。
 私の場合は機能が少し低下しているようだとのことだった。甲状腺の機能を示すTSHという値が2.5以下であると妊娠しやすいのだが、私の場合は4.6だった。

 「まあ病気じゃないんだよね?ちょっと高いだけだから大丈夫っしょ」

 みたいな気持ちでいたら、早速甲状腺専門のクリニックを紹介され「ここに行って治療をうけてください」と言われビビるわたし。

 甲状腺の専門クリニックに行くと、甲状腺のエコーや血液検査などをおこなった。先生の話を伺うと、妊娠を希望する女性はTSH2.5以下であるほうが妊娠しやすく、この数値が高いと早産や流産などのリスクもわずかながらあるとのことだった。
 エコーの結果わたしは生まれつき甲状腺が少し小さいそうでそのせいで少し甲状腺の機能が低めなのかもしれないといわれた。

 甲状腺の数値が大切なのは妊活中のみだけなく、妊娠中もとても重要になってくる。というのも、妊娠すると甲状腺ホルモンの必要量は約1.5倍に増加する胎児の発育に大切なホルモンなのだそうだ。そのため、妊娠前から甲状腺の機能を正常に保つことが必要だと先生から説明された。

 その時から「チラーヂン」という甲状腺の働きを助けるような薬をもらい、妊娠中の現在に至るまで内服を継続している。先生の見通しだと、様子をみながら出産後も内服を継続していく予定とのこと。 

 
 検査を受けるまでは、今まで大きなけがも病気もしたことがないし健康診断も毎年欠かさず受けていた(オールA)ため問題が見つかるはずもないと思っていた。

 けど、妊娠にまつわる検査等は普段しないものも多く不妊治療を始めてから分かることがたくさんあるのだと思い知った。

 今は、『ブライダルチェック』等と称して結婚前や結婚時、妊娠を希望した時に妊娠にまつわる検査を一式受けられるクリニックもたくさんあるから、早く受けておくのは賢いなと思った。もちろんパートナーも一緒にうけられるとなおいいと思う。(ちなみにわたしの家族の場合は、夫も検査をうけたが特段問題を指摘されることはなかった。)


 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?