見出し画像

2023年上半期 Japan Smash Ranking ver2.0

こんにちは、Tokiです。今回は2023年上半期における日本のスマブラランキング、Japan Smash Ranking (JSR) Ver2.0を作成しました。本記事では前回との変更点についてまとめていきます。

アルゴリズムなどは過去の記事やランキングのスプレッドシートに記載してありますので、気になる方はそちらをご覧ください。

これからランキング詳細をまとめますが、詳細に興味ないと言う方は下記のスプレッドシートやTOP100にある画像をご覧ください。

今回はEGSのAkabane / あかばね様にグラフィックを作成していただきました。改めて感謝申し上げます。
素晴らしいデザインとなっておりますので、是非画像・動画をご覧ください。

対象期間が異なっているので単純に比較するのはできませんが、SMASH BANZUKEやShogun様のランキングは以下から見れますので、よろしければご覧ください。

ランキングが多くなってどれを指標にすればいいか困るかもしれませんが、公式ランキングは存在しないので、好みのランキングを見つければいいかと思います。

ランキング概要

他の国内ランキングと比較した、本ランキングの特徴は以下の通りです。

  • 参加大会最大13大会までポイント計算対象。ただしそれ以上大会に参加している選手は大会のポイント(TTS 後述)が低いものから削除。目的は下振れも含むことで安定感を評価すること

  • 上位選手がポイントを獲得できないような順位となった場合、ポイント減算処理を行う。目的は上記同様安定感を評価するため

  • アップセットを起こした選手を同一順位の選手より高く評価

  • 海外大会もランキング対象とする。ただしUlt RankでA tier未満の大会は対象外

  • シーズン制のランキング(2023年1月1日〜6月30日)で、時間経過による大会の価値の変動はなし

  • プレイヤーの強さを考慮して大会価値を決定し、その大会の順位に応じてポイントを獲得する

大まかな概要は以上になります

アルゴリズム全体についてはスプレッドシートをご覧ください。以下前回との変更点とその理由を紹介します

変更点

大会参加数について

前回は9大会だったのが今回13大会となっているのはグラフを見て分かるように、大会参加数が全体的に多くなったためです。

それにしても13回は多すぎといった声が聞こえてきそうですが、今期はA Tier以上の大規模大会が国内だけで19回、ほとんどの選手が参加するS Tier S + Tierの大会だけでも7回もありました。9回や10回とすると大規模大会の結果のみで終わってしまうため、かなり多めですが、13大会を対象とします。

大会参加数が多い選手はTTSの低い大会を削除、すなわち大規模大会を優先的に対象としています。前回は同tier大会の場合、獲得ポイントの多い大会を優先していました。
変更理由は前回と変えてみてどうなるかを改めて確かめたかったと言うのが建前で、忙しさを理由とした怠慢です。
結果としてもつなべ選手のうめき選手などで好成績が対象外となり、過小評価となりました。

過小評価に対する対策

前期の最も大きな問題として、大会参加数が少ない選手の評価がかなり低くなってしまうというのがありました。今回は大会参加数が13回未満の選手は大会参加数 nが9回以上の選手は(13-n)×(平均獲得ポイント/2)加算し、9回未満の選手は4×(平均獲得ポイント/2)すなわちこれまでの平均獲得ポイント2回分をポイントに加算しています。

過小評価を解消するための対応ですが、これらの数字に対する具体的な根拠はなく、私の感覚で決めたものです。

考慮した点としては2,3回好成績を残してその後大会に出なくても、決して過剰評価にならないようにするため、平均値をそのまま使わず平均値の半分を一回当たり追加するようにしました。これによって下振れない限りは大会に出ることで基本的にプラスに働くようにしました。

TOP Playerの数・シーズン中のポイント保有のTOP Playerの追加

前期はTOP PlayerをA~D Tierで合計100人でしたが、今期はS Tier10人 A Tier 20人 B Tier 30人 C Tier 40人 D Tier 50人の合計150人としました。

さらにシーズン中大会Tier以下のTierの選手が優勝・準優勝した場合それ以降、その大会Tierと同じTierして扱います。

増やしすぎるとインフレを招くため注意が必要ですが、国内に強豪が多いという点や、新たな強者や大会参加数の少ない選手を評価するためこのように変更しました。

アップセットを起こした選手を評価

海外ランキングでよくみられる、アップセットを起こした側を評価し、起こされた側にマイナスポイントを与えるというものの一部を採用
アップセットの基準はUpset Factor(以下UF)3以上とし、1度起こすごとにポイントを1.1倍します。

UF3以上の理由は以下のグラフより3以上から極端に減るため

「第28回 日本と海外のアップセットについて考察する」時のデータより

ポイントが1.1倍なのは高く評価するとはいえ、それだけで上の順位の選手以上にポイントを獲得するのは違和感があるため。

さらに順位が下の方ではどうしてもシードが機能しにくい点や、BO3の時点での結果が多いため、Best64以上でのみこれらを行います。

余談ですが、海外ランキングのようにアップセットを起こされた側にマイナスの処理を与えないのは海外と比較してアップセットが起こりやすいというのと、一度アップセットを起こされたとしても敗者側を走れるのであればマイナス評価にする必要はないと考えたためです。

ProtoBanham選手について

変更点の項目において触れる部分でもないような気がしますが、前期と異なって明らかに大会参加数が少なくてTOP Playerになれなかった選手がProtoBanham選手以外にいなかったので、こちらで触れさせていただきます。

前期のTea選手同様大会参加数が少なかったため、ランキングで順位付けを行うことはできませんでしたが、ランキングTOP10には入りうるプレイヤーであると私は考えているため、来期はS Tierとして扱わせていただきます。

TOP 100

以下TOP100のランキング一覧です

TOP 10詳細

TOP 10動画

https://youtu.be/57zD22087-g

ランキングの利用について

 許可など取らずに利用していただいて構いません。ただしこのランキングデータを販売、ランキング結果から特定のプレイヤーを誹謗中傷する行為に用いるなどはお控えください。一般的な利用範囲であれば問題ありません。(投稿者の次回以降のモチベーションに繋がるので、一声かけてくれると嬉しいです)

終わりに

 今回は3回目のランキングを作成してみました。今期もランキングが作成できたのは大会結果の自動収集プログラムを作成してくださった、Rin様のご協力のおかげです。前回使用していたプログラムにさらに機能を追加してくださったおかげで、アップセットなどを考慮することができました。改めてありがとうございます。

 ここまで見てくださってありがとうございました。よろしければ今後も競技シーンの分析やランキング作成などを続けるのでフォローやスキなどよろしくお願いします。また、指摘や質問、リクエスト、さらなる分析・考察がありましたらコメントよろしくお願いいたします。

スペシャルサンクス

Rin

前回に引き続き、大会結果自動取得のプログラムを提供していただきました。このプログラムなしではランキングは作成できませんでした。改めて感謝申し上げます。

Akabane

今回のグラフィックを全て作成していただきました。素晴らしいデザインや動画を作成していただけて、夢が叶いました。改めて感謝申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?